ながら聴きから、聴く時間へ。音楽が効く聴き方をつくる
音楽はいつでも聴けるようになりましたが、そのぶん記憶に残らなくなりました。週に一度10分、何もしないで聴く時間を作るだけで、好みが更新され、次に何を探せばいいかが分かるようになります。
- こんな人に
- 音楽が記憶に残らなくなった人
- 結論
- ながら聴きから、週に一度の聴く時間へ
- 読む時間
- 約2分
音楽はいつでも聴けるようになりました。通勤中も、仕事中も、家事のあいだも。
ところが、聴いている時間が増えたのに、記憶に残る曲は減ったという人が多い。これは不思議なことではありません。ながら聴きは、音楽を背景として処理する聴き方だからです。背景は、覚えていなくて当たり前です。
ながら聴きが悪いわけではありません。ただ、それだけだと好みが更新されません。
週に一度、10分でいい
提案はこれだけです。週に一度、何もしないで1曲だけ聴く。
短くていい理由は、集中して聴くのは、思っているより体力を使うからです。30分やろうとすると続きません。10分なら、忙しい週でも残ります。
やることは単純です。座って、画面を伏せて、1曲鳴らす。それだけ。終わったら、何が聞こえたかを一言だけ思い出します。
何が起きるか
- 知らなかった音が聞こえる。何年も聴いている曲でも、背景で流していたときには聞こえていなかった音があります。
- 好みが言葉になる。「この低音が好きだった」「歌より演奏を聴いていた」。次に探すときの手がかりになります。
- 切り替えになる。10分だけ、何もしない時間ができます。休憩として、これは意外に効きます。
3つ目は副産物ですが、実際にはこれがいちばん続く理由になっている人が多い。
環境を、ひとつだけ整える
道具の話を少しだけ。全部そろえる必要はありませんが、ひとつ変えるなら耳元です。
- イヤホンやヘッドホンを1つ替える。いちばん変化が大きく、いちばん安く済みます。
- 音量を、少し下げる。大きくすると細部が潰れます。小さいほうが聞き分けられることが多い。
- 静かな時間帯を選ぶ。環境音が少ないだけで、聞こえる量が変わります。
高い機材は必要ありません。環境の差より、集中しているかどうかの差のほうが大きいからです。
ながら聴きは、目的別に分ける
そのうえで、ながら聴きも整理しておくと使い勝手が上がります。
- 集中したいとき。歌詞のない音楽、展開の少ない音楽。言葉があると、そちらに注意が持っていかれます。
- 体を動かすとき。テンポが一定のもの。リズムが体の速度を決めてくれます。
- 切り替えたいとき。ふだん聴かない種類のもの。場面が変わった感じが出ます。
- 眠る前。音量を絞れる、静かなもの。1980年代の環境音楽は、もともとこの用途で作られています。
この4つで分けておくと、その日の必要に合わせて選べます。1つの再生リストで全部をまかなおうとすると、どの場面にも少しずつ合わなくなります。
聴き方が変わると、探し方も変わる
最後に。ちゃんと聴く時間を作ると、次に何を探せばいいかが自分で分かるようになります。
「この曲の、この部分が好きだった」が言えるようになると、人に勧めてもらうときも条件で頼めます。おすすめは何ですか、と聞くより、当たる確率がずっと高くなります。
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