孫にお金を使いすぎないための、自分ルールの作り方
孫のためなら惜しくない、という気持ちは自然です。ただ、その支出には上限がなく、しかも比較されやすい。金額を決める基準と、贈り方で気をつけたいことを整理しました。
- こんな人に
- 孫にお金を使いすぎてしまう人
- 結論
- 支出に上限がなく、しかも比較される。自分ルールを先に決める
- 読む時間
- 約2分
孫のためのお金は、他のどの支出とも性質が違います。上限を自分で決めない限り、上限がないからです。そして、決めていないと後から効いてきます。
なぜ、この支出だけ膨らむのか
- 回数が読めない。入学、誕生日、七五三、進学、部活の道具。行事は次々に来ます。
- 比較される。もう一方の祖父母、きょうだいの孫。金額が並ぶ場面があります。
- 断りにくい。頼まれたわけではなくても、こちらから申し出てしまう。
- 喜ばれる。反応が良いので、次も、となりやすい。
どれも自然な流れです。だからこそ、感情ではなくあらかじめ決めた基準で動くほうが安全です。
年間の上限を、先に決める
効くのは、一件ごとの金額ではなく年間の総額を決めることです。
「年に◯万円まで」と決めておくと、行事ごとに悩まずに済みます。しかも、断る理由が「決めているから」になるので、角が立ちません。
金額の目安は、自分の生活が揺れない範囲。これは孫のためでもあります。祖父母の生活が苦しくなることは、親世代にとっていちばん困る事態だからです。
自分の老後資金には、手をつけない
いちばん大事な線引きです。
孫への支出は、これから増える可能性があります。一方、自分の収入は増えません。取り崩したぶんは戻りません。
援助した結果、後で子世代に頼ることになると、渡したお金は形を変えて戻ってくるだけです。しかも、そのときは選択肢が減っています。
渡し方で、意味が変わる
- 親を通す。直接渡すより、親世代に渡して使い方を任せるほうが、家庭のルールと衝突しません。
- 目的を決めて渡す。「習い事の分」「教材の分」。使い道が決まっているほうが、受け取る側も気が楽です。
- きょうだい間で揃える。孫が複数いる場合、金額の差は必ず記憶されます。年齢差がある場合は、同じ年齢に達したときに同額、という形が公平になりやすい。
- 見返りを期待しない。「あれだけしてやったのに」が出ると、贈与が負債に変わります。
お金以外の資産も、渡せる
孫の記憶に残るものが金額かというと、たいていそうではありません。
一緒に作った料理、教えてもらった道具の使い方、聞いた昔の話。時間と経験は、祖父母の側にいちばん多く残っている資本です。しかも、こちらは減りません。
まとまった額を渡すときは、専門家に
教育資金や住宅資金の援助など、金額が大きくなる場合は、税制上の扱いを確認する必要があります。
制度は年によって変わり、条件も細かく決まっています。金額が大きい話ほど、記事ではなく一次情報で。国税庁の案内で最新の内容を確認し、個別の判断は税理士など有資格の専門家にご相談ください。
まとめ
- 孫への支出は、自分で決めない限り上限がない
- 一件ごとではなく、年間の総額で上限を決める
- 決めてあると、断る理由になり角が立たない
- 自分の老後資金には手をつけない。取り崩した分は戻らない
- 親を通す・目的を決める・きょうだいで揃える・見返りを期待しない
- 時間と経験は減らない資産。お金以外でも渡せる
- 金額が大きい援助は、国税庁の案内と専門家で確認する