リモートでは、書き方の差がそのまま往復の回数になる
口頭なら30秒で済む説明が、文章だと伝わらない。これは能力の差ではなく形式の差です。往復を減らす4行の型と、書面に切り替える判断について。
- こんな人に
- リモート中心で働いている人
- 結論
- 背景・依頼・期限・判断してほしいことの4行で書けば、往復が消える
- 読む時間
- 約2分
リモート中心の環境では、伝わる量が文章の質にかなり依存します。同じ内容でも、書き方によって往復の回数が数倍変わる。これは能力の差ではなく、形式の差です。
つまり、型を1つ覚えるだけで差が縮まります。
往復が増える書き方
よくあるのが、こういう依頼です。
「例の資料の件、確認お願いします」
受け取った側は、どの資料か、何を確認するのか、いつまでか、が分かりません。だから聞き返す。ここで1往復が発生し、しかも相手の時間帯によっては半日かかります。
そして、聞き返すのにも心理的な負担があります。何度も確認するのは気が引けるので、分からないまま進めてしまうこともあります。
4行で書くと、往復が消える
- 背景。なぜこの依頼が発生したか。1行。
- 依頼内容。何をしてほしいか。具体的に。
- 期限。いつまでか。「なるはや」は期限ではありません。
- 判断してほしいこと。相手に決めてほしい点があるなら明示する。
この型を使うだけで、聞き返しの大半がなくなります。書く時間は増えますが、往復の時間はそれ以上に減ります。
そして、期限には理由を添える。「木曜の会議で使うので、水曜まで」。理由があると、優先順位を相手が判断できます。
結論から書く
経緯から説明したくなりますが、読む側は結論を先に知りたい。
「◯◯にしたいです。理由は2つあります」。この順番だと、読む側は最初の1行で判断の枠が分かります。長い文章ほど、結論を先に置く価値が上がります。
あわせて、相手にしてほしいことを最後にもう一度書く。長い文章では、途中で目的が薄れます。
書くのをやめる判断も、技術
何でも書けばいいわけではありません。
前提の共有が必要な相談、感情が絡む話、3往復以上している件。これらは短い通話に切り替えるほうが速い。
目安は「2往復して片付かなければ話す」。判断を毎回するのではなく、基準として決めておくと迷いません。
そして、話したあとは書いて残す。通話で決めたことは、書面より早く消えます。
記録が残ることの、大きな利点
書くことには、伝達以外の効果があります。
決まったことが残る、あとから参照できる、時間帯の違う相手にも届く。口頭で決めたことは、2週間後には誰も覚えていません。
会議のあと、決まったことと担当を3行で送る。これだけで実行率が変わります。肩書きに関係なくできて、しかも評価につながる行動です。
書くのが苦手でも、型があれば足りる
文章力が必要だと思われがちですが、実務ではそうでもありません。
必要なのは、過不足なく情報を並べることだけです。うまい文章である必要はない。型を1つ用意しておけば、苦手意識があっても十分に機能します。
まとめ
- リモートでは、書き方の差がそのまま往復の回数になる
- 「背景・依頼内容・期限・判断してほしいこと」の4行で書く
- 結論から書く。長い文章ほど効果が大きい
- 2往復して片付かなければ、短い通話に切り替える
- 会議後に決定と担当を3行で送ると、実行率が変わる
- 必要なのは文章力ではなく、情報を過不足なく並べる型