リモートで体調を崩すのは、集中できて止まれない人のほう
集中できる人ほど、終われずに働き続けます。通勤という区切りがないぶん、線引きは自分で作るしかありません。判断を挟まない形にするのがコツです。
- こんな人に
- 在宅で働きすぎてしまう人
- 結論
- 作業の区切りではなく、時刻で切る。「キリのいいところ」は来ない
- 読む時間
- 約2分
リモートワークの問題として語られるのは、たいてい「集中できない」ほうです。けれど実際に体調を崩すのは、集中できて、止まれない人のほうが多い。
そして、こちらは問題として扱われません。成果は出ているので、周りも止めません。
終わる合図が、なくなっている
出社していれば、周りが帰り始める、電車の時刻がある、オフィスが閉まる。終わりを知らせるものが外にありました。
自宅にはそれがありません。キリのいいところまで、が無限に続きます。そして集中している人ほど、キリのいいところは来ません。
そのうえ、移動がないぶん、始業も早くなります。前後に伸びるので、合計時間は想像より増えています。
判断を挟まない線引きにする
「疲れたらやめる」では止まりません。疲れているときほど、判断は負けるからです。
効くのは、条件で決めることです。
- 「19時になったら、途中でも閉じる」
- 「20時以降は通知を見ない」
- 「この作業が終わったら」ではなく「この時刻になったら」
作業の区切りではなく、時刻で切る。ここが要点です。
そして、その時刻を人に伝えておく。「19時以降は見ません」。宣言があると、自分でも守りやすくなります。
終業の合図を、物理的に作る
- 機器の電源を切る。スリープではなく、見えなくする。
- 着替える。始業と対になる合図として効きます。
- 外に出る。5分の散歩が、通勤の代わりになります。
- 作業場所を片づける。視界から仕事を消す。
ワンルームで場所を分けられない場合は、椅子の向きを変える、照明を変えるだけでも効果があります。
いちばん確実なのは、外に出ることです。5分でも、家の外に出ると場面が切り替わります。
未完了を書き出してから終える
終業後も頭が仕事から離れない場合、原因は未完了のことがらです。
未完了は、忘れないよう頭が保持し続けます。紙に出すと、保持をやめます。3行で足ります。明日やることを書いて閉じる。それだけで、夜の思考がかなり減ります。
成果が見えないことへの不安
リモートで働きすぎる理由の一つが、見られていない不安です。
サボっていると思われたくない、という気持ちから、応答を速くし、稼働時間を長くする。不安を働く量で解消しようとする形です。
これは長く続きません。効くのは、成果を短く共有する習慣です。週に一度、やったことを3行で出す。見られている不安が下がると、働く量で埋める必要がなくなります。
そして、応答の速さを競わない。速く返し続けると、それが期待値になります。
週に1日、開かない日を作る
毎日少しずつ見ていると、休んだ日がゼロになります。
まったく開かない日を、週に1日。予定として押さえておく。回復は、休んだ時間の長さより、深さで決まります。
まとめ
- 止まれない人のほうが、体調を崩しやすい
- 「キリのいいところまで」は、集中している人には来ない
- 作業の区切りではなく、時刻で切る
- 終業の合図を物理的に作る。電源、着替え、散歩
- 未完了を3行書き出してから閉じる
- 見られていない不安を、働く量で埋めない。成果を短く共有する