PMの仕事は、肩書きがなくても今日から始められる
PMになってから力をつけるのではなく、力をつけた人がPMになります。役職に関係なく今日から試せる、5つの具体的な行動をまとめました。
- こんな人に
- PMを目指している人
- 結論
- 肩書きがなくても今日から始められる。会議後の3行から
- 読む時間
- 約2分
PMになりたい、という相談を受けることがあります。答えは単純で、PMの仕事は、肩書きがなくても今日から始められます。むしろ、肩書きのない状態でやっていた人が、後からPMになることが多い。
つまり、順番が逆です。役職がついてから力をつけるのではありません。
① 会議のあと、決まったことを書いて送る
いちばん効果が大きく、いちばん簡単です。
「決まったこと/担当/期日」を3行で送る。それだけで、実行率が変わります。
口頭で決めたことは、2週間後には誰も覚えていません。書いた人がいるだけで、プロジェクトの精度が上がります。誰の許可も要りません。
そして、決まらなかったことも書く。「◯◯は次回に持ち越し」。空白があると、決まったつもりの人が出ます。
② 「これは誰が決めますか」と聞く
進まない案件の多くは、決める人が決まっていません。全員が誰かの判断を待っている状態です。
この質問をするだけで、進むことがあります。失礼な質問ではなく、必要な確認です。
聞きにくければ、「私はどなたに確認すればよいですか」と自分側の話にすると、角が立ちません。
③ 着手前に、うまくいかない可能性を3つ書く
先読みの練習になります。しかも、外れても損はありません。
3つ書いて、そのうち1つでも当たれば、次から精度が上がります。予測を書いていないと、自分がどれくらい読めるのか分からないままです。
そして、外れた予測も残しておく。何を心配しすぎたかが分かると、力のかけどころが変わります。
④ 「入れないもの」を書き出す
担当している範囲でよいので、今回やらないことを明示する。
「この改修では、◯◯は対象外です」と最初に書いておく。後から範囲が膨らむのを防ぐ、もっとも安い方法です。
このとき、「次の機会に」と添えると受け入れられやすい。切り捨てではなく、順番の話になります。
⑤ 詰まっている人に、声をかける
チームの速度を落とすのは、難しい課題より誰かが静かに詰まっている時間です。
進捗が止まっている、質問が減った、コミットが途切れた。こうした変化に気づいて声をかけるのは、肩書きと関係なくできます。
そして、この動きをしている人は、周囲から自然に頼られるようになります。
評価されるかどうかは、別の話
正直に書いておくと、これらの行動はすぐには評価されません。
どれも成果が見えにくく、しかも「誰かがやってくれている」としか認識されないからです。
だから、やったことを記録に残すところまでがセットです。半期の振り返りで「この案件で、決定の記録と範囲の管理を担当した」と言えるようにしておく。ここまでやって、初めて次の役割につながります。
まとめ
- PMの仕事は、肩書きがなくても今日から始められる
- 会議のあと「決まったこと/担当/期日」を3行で送る
- 「これは誰が決めますか」と聞くだけで進むことがある
- 着手前に、うまくいかない可能性を3つ書く
- 「入れないもの」を明示するのが、範囲を守る最も安い方法
- 詰まっている人に気づく。ただし、やったことは記録に残す