「気が向いたら出社」が、いちばん両方の利点を取り逃す
「気が向いたら出社」は、リモートの集中も出社の会話も取り逃します。出社日に何をまとめるか、在宅日に何を守るか。設計の考え方をまとめました。
- こんな人に
- 出社と在宅を組み合わせて働く人
- 結論
- 曜日を固定する。出社日は会って話すこと、在宅日は会議なしの日にする
- 読む時間
- 約2分
ハイブリッド勤務は、両方のいいところを取れる形に見えます。ところが実際には、どちらの利点も取り逃すことが少なくありません。原因は、たいてい設計の欠如です。
そして、設計しないと自然には決まりません。全員が自分の都合で動くので、噛み合わないほうが確率として高い。
「気が向いたら出社」がいちばん悪い
曜日が決まっていないと、次のことが起きます。
- 会いたい人に会えない。出社しても、話したい相手が在宅の日だった。
- 在宅日に会議が入る。集中したい日が細切れになる。
- 毎週、判断が必要になる。今週どうするかを考えること自体がコストです。
曜日を固定するだけで、この3つは消えます。
そして、固定は本人だけの問題ではありません。周りが「あの人は火曜と木曜」と分かっていると、相談のタイミングを合わせられます。
出社日には、会って話すことを寄せる
出社日に一人で作業していると、往復の時間が丸ごと無駄になります。
出社日にまとめるべきなのは、次のようなものです。
- 前提の共有が必要な相談
- 意見が割れそうな議論
- 新しく入った人との顔合わせ
- 雑談(用事がなくても効きます)
文字で済むことは、出社日にやらない。これが原則です。
あわせて、出社日に会議を詰めすぎない。会議の合間の立ち話や、終わったあとの数分に、いちばん重要な話が出ることがあります。
在宅日は、会議を入れない
在宅の利点は、まとまった時間が取れることです。ここに会議を散らすと、利点が消えます。
チームで合意できるなら、在宅日は会議なしの日と決めるのがいちばん効きます。個人でやる場合も、午前は予定を入れないなど、部分的に守る形が現実的です。
そして、予定表にブロックとして入れておく。空いていると、他の人が入れます。
チームで曜日をそろえるかどうか
ここは意見が分かれます。
そろえると、会える確率が上がります。一方、通勤の混雑や、個人の事情に合わせにくくなる。
現実的なのは、週1日だけ全員がそろう日を作り、あとは各自に任せる形です。全部そろえると柔軟性が失われ、全部自由だと会えません。
在宅の人が不利にならない設計
ハイブリッドで起きやすい問題が、情報の非対称です。
オフィスにいる人だけが雑談で決まったことを知っている。この状態が続くと、在宅の人は判断に必要な情報を持てません。
対策は、決まったことを必ず文字に落とすこと。会議も、一人でも在宅がいるなら全員がオンラインで入る。これだけで、不利がかなり減ります。
もう1つ、評価が出社日数に引きずられていないかを確認する必要があります。目に入る回数が多い人が高く評価される、という偏りは起きやすい。
まとめ
- 「気が向いたら出社」は、どちらの利点も取り逃す
- 曜日を固定すると、会えない・細切れ・毎週の判断が消える
- 出社日には、会って話すことを寄せる。文字で済むことはやらない
- 在宅日は、会議を入れない日として守る
- 週1日だけ全員がそろう日を作り、あとは各自に任せる
- 決まったことを必ず文字に落とす。在宅の人が不利にならない