売れ始めた瞬間がいちばん忙しい。問い合わせは開店前に設計する
売れてから考えると、いちばん忙しいときに対応を考えることになります。返品・不良・遅延の定型文を先に作る。負担を下げる具体的な準備をまとめました。
- こんな人に
- ネットショップの運営を始める人
- 結論
- 来る問い合わせは5種類。定型文と返品条件を開店前に作る
- 読む時間
- 約3分
問い合わせ対応は、売れてから考えるものだと思われがちです。ところが、売れ始めた瞬間がいちばん忙しいので、そのときに考える余裕はありません。
そして、そのときの対応が評価として残ります。いちばん余裕がないときに、いちばん見られています。
来る問い合わせは、数種類しかない
実際に届く問い合わせは、驚くほど同じです。
- いつ届くか(発送・配送状況)
- サイズや仕様の確認
- 返品したい
- 届いたものが違う/壊れている
- 注文をキャンセルしたい
つまり、この5つの定型文を先に作っておけば、大半が処理できます。
作るのは、1つ30分もかかりません。開店前の半日で、全部そろいます。
定型文があると、負担が半分になる
定型文の価値は、時間の短縮だけではありません。
クレームを受けたとき、感情が動いた状態で文章を書くのは負担が大きい。そこに用意された文章があると、判断の回数が減ります。
内容は、そのまま送れる形にしておく。少しだけ調整して送る、という運用がいちばん続きます。
そして、送る前に一度読み直す。定型文をそのまま送ると、状況に合っていないことがあります。
返品の条件を、先に決めて書いておく
いちばん揉めるのがここです。
「お客様都合の返品は◯日以内、送料はお客様負担」「不良品は当店負担で交換」。ページに書いてあると、その場で判断せずに済みます。
書いていないと、毎回どこまで対応するかを考えることになります。そして、その場の判断は相手によって変わるので、不公平も生まれます。
なお、通信販売の返品条件には、表示に関する決まりがあります。書き方は、所管の官公庁の案内で確認してください。
無料サービスの範囲を、線引きする
丁寧に対応できる人ほど、範囲が広がります。
「これくらいなら」を続けていると、いつのまにか丁寧さが赤字に変わります。
どこまでを無料で対応するかを、金額と手間で決めておく。線があると、断ることが冷たさではなくなります。
クレームへの返信は、3つの要素で
- ① 事実の確認。何が起きたかを、こちらの理解として書く。
- ② 対応。何をするかを具体的に。「善処します」では伝わりません。
- ③ 期限。いつまでにどうなるか。
謝罪は必要ですが、謝罪だけでは状況が変わりません。繰り返し謝るより、対応と期限を明示するほうが早く収まります。
そして、返信は速いほど収まります。内容が完全でなくても、「確認して明日までにご連絡します」を先に送るだけで違います。
対応の記録を残す
同じ問い合わせが繰り返し来るなら、それは商品ページの説明が足りていない合図です。
問い合わせの内容を記録しておくと、ページを直すべき場所が分かります。サイズ表記を足す、写真を追加する、注意書きを入れる。
対応の手間を減らす最善の方法は、問い合わせが来ないようにすることです。
まとめ
- 売れ始めた瞬間がいちばん忙しい。対応は開店前に設計する
- 来る問い合わせは5種類ほど。定型文を先に作る
- 定型文は時間より、判断の回数を減らすことに効く
- 返品の条件をページに書いておくと、その場で判断せずに済む
- 無料対応の範囲を金額と手間で決める。丁寧さが赤字にならないように
- 同じ問い合わせが来るなら、ページを直す合図