20代で楽しかった環境が、40代では耐えられなくなる理由
20代で楽しかった環境が、40代では消耗の原因になる。変わったのは価値観ではなく生活の条件です。以前の選び方を基準にすると外す理由を整理しました。
- こんな人に
- 転職や働き方を見直している人
- 結論
- 変わったのは価値観ではなく生活の条件。前の選び方は基準にならない
- 読む時間
- 約3分
20代のときに楽しかった環境が、40代では耐えられない。この変化を「自分が丸くなった」と説明する人がいますが、たいていそうではありません。変わったのは価値観ではなく、生活の条件のほうです。
そして、条件の変化は自分では選べません。だから、判断が変わるのは自然なことです。
条件が変わると、必要な社風も変わる
- 子どもが生まれる。時間の融通と、休みの取りやすさが最優先になります。
- 親の介護が始まる。急に休めるか、勤務地を動かせるかが効いてきます。
- 住宅を買う。収入の安定への比重が一気に上がります。
- 健康を崩す。働き方の柔軟性が、条件から前提に変わります。
- 子どもが独立する。逆に、挑戦の余地が戻ってきます。
どれも本人の性格とは無関係に起こり、しかも選べる社風の範囲を実際に狭めます。
そして、複数が同時に来ることもあります。介護と子育てが重なる時期は、条件がいちばん厳しくなります。
以前の自分を基準にすると、外す
転職のとき、多くの人は前回の選び方を参考にします。前回うまくいったなら、なおさらです。
ところが条件が変わっていると、同じ基準では合いません。「前は平気だった」は、いまの判断材料になりません。
だから、選ぶ前にいまの条件を書き出す。動かせないものと、動かせるものを分ける。ここから始めるほうが確実です。
書くときは、3年先まで見る。子どもの進学、親の年齢、住宅の返済。いま動かせても、数年後には動かせないものがあります。
安定を求めることは、後退ではない
挑戦から安定に軸を移すことを、後ろ向きに感じる人がいます。
けれど、守るものが増えた状態で同じリスクを取るのは、合理的ではありません。判断が変わったのではなく、条件が変わったのだから、判断も変わるのが正しい。
逆も同じです。子どもが独立して余力が戻ったとき、また挑戦の側に振るのも自然な変化です。
そして、戻った余力を使わないままにすると、機会は減っていきます。年齢とともに、選べる範囲は狭まります。
会社側の変化も見る
自分だけでなく、会社のほうも変わります。
10人だった会社が100人になれば、社風は必ず変わります。ルールが増え、決裁が増え、距離が遠くなる。入ったときの会社と、いまの会社は別物であることがあります。
この場合、合わなくなったのは自分のせいではありません。事実として確認したうえで、どうするかを決めればよい。
確認の目安は、人数が倍になったかどうかです。倍になると、たいてい別の会社になっています。
定期的に測り直す
実用的なのは、大きな変化があったときに、条件を並べ直すことです。
転職、出産、介護、健康の変化、住宅の購入。このタイミングでいま何を優先するかを1枚に書く。書いてあると、判断が速く、しかもぶれません。
まとめ
- 変わったのは価値観ではなく、生活の条件
- 子ども・介護・住宅・健康は、選べる社風の範囲を実際に狭める
- 「前は平気だった」は、いまの判断材料にならない
- 安定を求めるのは後退ではなく、条件に合わせた合理的な判断
- 会社のほうも変わる。入ったときとは別物のことがある
- 大きな変化のたびに、優先することを1枚に書き直す