確認は、回数より「いつ来るか分かること」が負担を決める
週5回の定例より、月1回の突然の確認のほうが負担になります。監視に見えない確認の作り方を、3つの決めごとに整理しました。
- こんな人に
- 部下やチームの確認方法を設計する人
- 結論
- 負担を決めるのは回数ではなく予測できるかどうか。いつ・何を・条件を決める
- 読む時間
- 約3分
確認の回数を減らせばよい、というのは誤解です。実際に負担を決めているのは回数ではなく、いつ来るか分かるかどうかです。
そして、これは確認する側にも効きます。決まっていれば、思い出したときに聞く必要がなくなります。
同じ回数でも、負担がまるで違う
週に1回、月曜の朝に決まった3項目を報告する。これは頻度が高くても、準備できるので負担になりません。
月に1回、思いついたときに「あれどうなった?」と聞かれる。回数は少ないのに、こちらは常に身構えることになります。予測できないから、ずっと準備状態が続くのです。
決めることは、3つだけ
- ① いつ。曜日と時刻まで決める。「週の初め」では、毎回考えることになります。
- ② 何を。報告してほしい項目を3つまで。増やすと形骸化します。
- ③ その前に言うべき条件。「困ったら言って」ではなく「◯◯になったら言って」。条件で渡す。
③が抜けがちですが、いちばん効きます。「困った」の基準は人によって違うので、そのままでは判断できません。
条件は、数字か事実で書く。「2日進まなかったら」「外部に影響が出そうなら」。感覚で書くと、結局判断が発生します。
報告の形も、決めておく
毎回フォーマットが違うと、書く側も読む側も負担です。
「進んだこと/詰まっていること/判断してほしいこと」の3行で足ります。3行なら書く側の負担も小さく、読む側も見落としません。
そして、詰まっていることが空欄の週が続いたら、様子を見る。順調なのか、書きにくいのか。どちらかです。
定例の時間は、短くていい
30分の定例は、たいてい20分が雑談か報告の読み上げになります。
事前に3行を送ってもらい、その場では判断が必要なことだけを話す。15分で足ります。時間が短いほど、続きます。
そして、雑談の時間は別に取る。定例に混ぜると、どちらも中途半端になります。
受ける側からも提案できる
この設計は、管理される側から提案しても構いません。むしろ、そのほうが早いことがあります。
「毎週この形で報告します。そのかわり、あいだは任せてください」。相手の不安を下げつつ、裁量を得る言い方になります。
細かく確認されて苦しいとき、「信頼してほしい」と伝えても状況は変わりません。相手の不安が消えないからです。設計を渡すほうが確実に効きます。
提案するときは、相手が楽になる形で言う。「毎回聞いていただかなくて済むように」。こちらの都合ではなく、相手の手間の話にします。
負荷が上がると、最初に崩れる
最後に注意点を。この設計は、忙しくなると真っ先に崩れます。定例が飛び、思いつきの確認が復活する。
忙しいときほど、定例を優先する。短くしてでも残す。崩れると、元の状態に戻るまであっという間です。
まとめ
- 負担を決めるのは回数ではなく、予測できるかどうか
- 決めるのは「いつ・何を・その前に言うべき条件」の3つ
- 「困ったら言って」ではなく条件で渡す
- 報告は「進んだこと/詰まっていること/判断してほしいこと」の3行
- 定例は15分で足りる。短いほど続く
- 管理される側から提案してもよい。信頼を求めるより効く