働きながら資格を取る人が、どこから時間を作っているか
社会人の合格を決めているのは、勉強量そのものより時間の確保の仕方でした。先に受験料を払う、教材を1つに絞る、過去問から始める。続いた人に共通していた工夫をまとめました。
- こんな人に
- 働きながら資格を目指す人
- 結論
- 合否を決めるのは勉強量より時間の確保。先に受験料を払う
- 読む時間
- 約3分
資格の勉強が止まる理由は、たいてい「難しかったから」ではありません。時間が取れなくなったからです。そして時間は、意志ではなく設計で確保されます。
先に受験料を払う
いちばん安上がりで、いちばん効く装置がこれです。
申し込んだ瞬間、期限が動かせなくなります。すると、逆算が始まります。「いつか取る」は永久に来ませんが、「10月に受ける」は来ます。
準備ができてから申し込む、という順番は一見合理的ですが、準備ができる日は来ません。申し込んでから準備を始めるほうが、結果的に早く終わります。
同じ時間帯に固定する
「空いたらやる」は、まず実現しません。仕事や家事は、空いた場所に流れ込むからです。
朝でも通勤中でも昼休みでもよいので、場所と時刻を決める。決まっていると、始めるかどうかを毎回考えずに済みます。判断の回数が減るほど、続きます。
長さは短くて構いません。平日30分・休日2時間でも、3か月で50時間を超えます。多くの検定は、この範囲で届きます。
教材を1つに絞る
複数買うと、比較に時間が溶けます。どれが良いかを調べている時間は、勉強時間ではありません。
評判のよいものを1冊選んだら、3周するまで他を見ない。1周目は分からなくて構いません。分からないまま最後まで行くほうが、全体像が早くつかめます。
過去問から始める
テキストを読み切ってから解く、という順番は、範囲の広い試験では間に合いません。
先に過去問を見ると、どこが問われるかが分かります。すると、テキストの読み方が変わります。全部を同じ濃さで読む必要がなくなるのが、いちばんの効果です。
最初はまったく解けません。それでよく、解けないことを確認するのが目的です。
やめる日を、決めない
体調を崩す日、繁忙期、家族の予定。飛ぶ日は必ずあります。
ここで多くの人が「もうだめだ」と判断してしまいますが、飛んだ日を失敗として数えないほうが続きます。連続記録を目標にすると、1日途切れた時点で全部が終わります。
数えるなら、累計時間のほうが向いています。飛んでも減らないからです。
家族と職場に、言っておく
意外に効くのがこれです。
言っておくと、時間を確保しやすくなるだけでなく、途中でやめにくくなります。ひとりで始めた勉強は、ひとりで静かに終わります。
職場に言うのが難しければ、家族か友人だけでも構いません。試験日を伝えておく。それだけで確率が変わります。
直前期の使い方
- 新しい教材を増やさない。不安になって買い足したくなりますが、消化不良になるだけです。
- 間違えた問題だけを回す。できる問題を解き直す時間は、安心を買っているだけで得点になりません。
- 本番と同じ時間帯に、通しで解く。体力配分は、実際にやってみないと分かりません。
- 睡眠を削らない。直前に削った睡眠は、当日の判断速度で返ってきます。
まとめ
- 止まる理由は難易度ではなく、時間が取れなくなること
- 先に受験料を払う。期限が動かないと逆算が始まる
- 場所と時刻を固定して、始めるかどうかを考えずに済むようにする
- 教材は1つに絞り、3周するまで他を見ない
- 過去問から始めると、テキストの読み方が変わる
- 飛んだ日を失敗と数えない。連続記録ではなく累計時間で測る
- 家族か友人に試験日を伝えておく