未経験からの転職に、効く資格と効かない資格
同じ「未経験からの転職」でも、資格が決め手になる分野と、ほとんど効かない分野があります。分かれ目は就業要件かどうか。どちらに向かっているかを見極める方法をまとめました。
- こんな人に
- 資格で未経験転職を考えている人
- 結論
- 分かれ目は就業要件かどうか。効く分野と効かない分野がはっきりある
- 読む時間
- 約3分
未経験の分野へ移りたいとき、多くの人がまず資格を考えます。悪くない発想ですが、効く分野と効かない分野がはっきり分かれます。ここを間違えると、数か月の勉強が転職の役に立ちません。
分かれ目は、就業要件かどうか
資格が決め手になるのは、それがないと働けない職種です。介護、電気工事、危険物の取り扱い、設置義務のある職種など。
この場合、資格は年齢や経歴より優先されます。持っているかどうかで判断される場面が多く、未経験でも入口が開きます。
一方、資格がなくても働ける分野では、判断材料は実績のほうです。IT、デザイン、企画、営業。ここでは資格単体の効きは弱く、作ったものや数字のほうが速く伝わります。
見極めるための、簡単な方法
求人票を10件だけ読んでください。判断はそれで足ります。
- 「◯◯必須」と書かれている。就業要件です。取れば入口が開きます。
- 「◯◯優遇」と書かれている。あると有利ですが、決め手ではありません。他の材料と組みます。
- 資格の記載がない。実績で評価される分野です。資格より、見せられるものを1つ作るほうが速い。
この作業は30分で終わり、しかも教材代を払う前にできます。始める前に必ずやる価値があります。
「優遇」の資格を、どう扱うか
いちばん判断が難しいのがここです。あると有利だが、それだけでは通らない。
この場合に効くのは、資格と同時に小さくても実務の接点を作ることです。社内で関連する仕事を取りにいく、副業で一度やってみる、知人の手伝いをする。
「資格あり・実務ゼロ」より「資格あり・実務3か月」のほうが、面接での説明がまったく違います。順番として、資格を取ってから実務を探すのではなく、並行させるほうが早く着きます。
実績で評価される分野に行くなら
資格を取らないほうがいい、という意味ではありません。効き方が違うだけです。
この分野で資格が伝えるのは、働きながら数か月続けられる人だという情報です。これは未経験者にとって、意外に価値があります。ただし主役ではありません。
主役は、作ったものです。動くもの、書いたもの、数字を出したもの。1つあるだけで、面接の内容が変わります。資格はその隣に置く。順番を逆にしないでください。
年齢と、資格の効き方
20代であれば、ポテンシャルの枠があるので、資格がなくても入口はあります。逆に言えば、資格を取る時間を実務経験に使うほうが速いこともあります。
30代後半以降になると、未経験の枠は狭くなります。ここでは就業要件になる資格の価値が相対的に上がります。年齢が上がるほど、資格が効く分野を選ぶ意味が大きくなるという関係です。
取る前に確認しておきたいこと
- 受験資格に、実務経験が要らないか。働きながら取れないものがあります。
- 登録に、実務要件がないか。合格しても登録できない資格があります。
- 更新研修や登録料が要るか。維持費がかかるものもあります。
- その資格で働く人の、実際の条件。求人の給与欄とシフトを見る。取ってから知ると遅い。
制度は年によって変わります。必ず各実施団体の公式案内で、最新の内容を確認してください。
まとめ
- 資格が決め手になるのは、就業要件になっている職種
- 求人票を10件読めば、必須・優遇・記載なしのどれかが分かる
- 「優遇」なら、資格と実務の接点を並行して作る
- 実績で評価される分野では、作ったものが主役。資格はその隣
- 年齢が上がるほど、就業要件型の資格を選ぶ意味が大きくなる
- 受験資格・登録要件・更新費用を、始める前に公式案内で確認する