自分に向いている仕事がわからない20代へ。焦りの正体と、次の一手
20代で向いている仕事がわからないのは普通のことです。焦りがどこから来ているのかを分解し、いまの会社で試せること、動くべきときの見分け方までまとめました。
- こんな人に
- 向いている仕事が分からない20代
- 結論
- 焦りの正体は情報不足。いまの会社で試せることから材料を集める
- 読む時間
- 約3分
同期が転職していく。SNSでは同世代が活躍している。それに比べて自分は、この仕事を続けていいのかも分からない。20代でこの状態にいる人はとても多いのですが、まず知っておいてほしいのは、それが標準的な状態だということです。
向いている仕事が分からないのは当たり前
向いているかどうかは、やってみるまで分かりません。そして20代のうちに経験できる仕事の種類は、せいぜい数種類です。判断に必要な材料が、そもそもまだ手元にない状態なのです。
にもかかわらず答えを出そうとするから、堂々巡りになります。いま必要なのは結論ではなく、判断材料を増やすことです。
焦りは3つに分解できる
「このままでいいのか」という漠然とした不安は、分解すると扱いやすくなります。たいていは次のどれかです。
- 成長していない気がする。実際には伸びているのに、変化が小さすぎて自分では見えないことが多い。
- 比較して落ち込んでいる。他人の見えている部分と、自分の全部を比べています。条件が違いすぎます。
- いまの環境が実際につらい。これだけは、気の持ちようでは解決しません。
1つ目と2つ目は、記録と距離の取り方で軽くなります。3つ目なら、動くことを真剣に検討すべきです。まずどれなのかを見分けてください。
いまの会社で試せること
転職を考える前に、いまの場所でできることは意外と残っています。
- 担当を変えてもらう。同じ会社でも、担当が変わると仕事の中身は別物になります。
- やったことのない役割を取りにいく。新人教育、業務改善、他部署との調整。手を挙げる人が少ない仕事ほど、経験値は高い。
- 社外の人と話す。同業の勉強会でも、学生時代の友人でもいい。自分の仕事が外からどう見えるかが分かります。
とくに3つ目は効きます。社内にいると自分の市場価値が見えず、過小評価も過大評価も起きます。外の基準を一度知っておくと、判断が現実的になります。
「やりたいこと」から探さない
やりたいことを見つけようとすると、多くの人は止まります。強い興味を持てる対象が、たまたま見つかっている人のほうが少ないからです。
代わりに使えるのが、消耗しない条件から探す方法です。一人で進める仕事とチームで進める仕事のどちらが疲れないか。手順が決まっているのとないのと、どちらが楽か。締切が細かいのと大きいのと、どちらが向くか。
好き嫌いは気分で揺れますが、消耗の度合いは比較的安定しています。そして仕事は毎日続くものなので、消耗しないことのほうが、長い目では効いてきます。
動くべきときの見分け方
一方で、辞めたほうがよい状況もあります。次のどれかに当てはまるなら、我慢の価値は低いと考えてください。
- 眠れない、体調に影響が出ている状態が続いている
- 尊敬できる人が誰もおらず、学べるものが見当たらない
- 3年後の先輩の姿が、自分の望む姿とまったく違う
逆に「なんとなく合わない気がする」だけで動くと、次の場所でも同じ感覚に出会う可能性があります。理由を言葉にできているかどうかが、判断の分かれ目です。
20代の時間の使い方
20代で身につけたことは、その後20年以上使えます。だからこそ、いまの職場を「合っているか」だけで測らず、何を持ち出せるかで測ってみてください。
持ち出せるものは、資格だけではありません。数字を作った経験、人を動かした経験、混乱した状況を整理した経験。どれも次の場所で通用します。
そして焦りが強い日は、判断を先送りしてください。疲れているときの自己評価は、実力の測定値としては信用できません。決めるのは、休んだあとで十分間に合います。
まとめ
- 20代で向いている仕事が分からないのは、材料が足りないだけ
- 焦りを3つに分解すると、打ち手が変わる
- 転職の前に、担当変更と社外の人との対話を試す
- やりたいことより、消耗しない条件から探す
- 体調に影響が出ているなら、我慢の価値は低い