仕事

「向いている仕事がわからない」。最初にやる3つのこと

向いている仕事がわからないのは、意志が弱いからではなく判断の材料が足りないからです。書き出す・分ける・仕分ける、の3ステップで材料をそろえる方法をまとめました。

この記事について
こんな人に
向いている仕事が分からない人
結論
意志ではなく材料が足りない。書き出す・分ける・仕分けるの3段で進める
読む時間
約3分

ネットで「向いてる仕事 診断」と検索して、出てきた結果を見て、なんとなく納得して、そして次の日にはまた同じことを検索している。もしそんな状態なら、足りないのは決断力ではありません。判断するための材料です。

「向いている仕事」が見つからない本当の理由

向いている仕事とは、世の中のどこかに正解として置いてあるものではありません。「自分の特性」と「仕事の要求」が噛み合っている状態のことです。つまり、答えを出すには両方の情報が要ります。

ところが多くの人は、仕事の情報(職種、年収、将来性)ばかり集めて、自分の情報をほとんど持っていません。求人票は100件読んだのに、自分がどんなときに集中できてどんなときに消耗するかは説明できない。これでは比べようがないのです。

だから最初にやることは、転職サイトを開くことではなく、自分側の材料をそろえることです。

① 「できたこと」を30個書き出す

強みを書き出そうとすると手が止まります。「強みと言えるほどのものはない」と思ってしまうからです。そこでハードルを下げて、できたことを書きます。仕事に限らず、学生時代でも家のことでも構いません。

  • 面倒な手続きを調べて最後までやりきった
  • 不機嫌な人がいる場に入って、場をなごませた
  • マニュアルのない作業の手順を自分で決めた
  • 3年続けている習慣がある

数を30と決めるのがポイントです。10個くらいまでは立派なことを書こうとしますが、20個を超えたあたりから「自分にとっては当たり前すぎて書く価値がないと思っていたこと」が出てきます。強みはたいてい、そこに混ざっています。

② 疲れることと、疲れないことを分ける

次に、直近1か月の仕事を思い出して、作業を2つの箱に分けます。「終わったあとに疲れているもの」と「意外と疲れていないもの」です。好き嫌いではなく、消耗するかどうかで分けてください。

好き嫌いは気分や体調で揺れますが、消耗の度合いは比較的安定しています。そして仕事は毎日続くものなので、「好きだけど毎回消耗すること」より「特別好きではないが消耗しないこと」のほうが、長く続けられる土台になります。

分けたら、疲れない側に共通点がないか眺めます。人と話す作業なのか、一人で黙々とやる作業なのか。手順が決まっているものか、決まっていないものか。この共通点が、職種を絞るときの条件になります。

③ 条件を「絶対」と「できれば」に仕分ける

最後に、働き方の条件を書き出して、2つに仕分けます。これが欠けたら続けられない条件(絶対)と、あったら嬉しい条件(できれば)です。

通勤時間、休みの取りやすさ、年収の下限、転勤の有無、在宅の可否。全部を満たす仕事はまず存在しないので、仕分けをしていない状態で求人を見ると、どれも決め手に欠けるように見えます。

コツは、絶対の箱に入れるものを3つまでに制限することです。4つ目を入れたくなったら、いまある3つのどれかと交換する。この作業をすると、自分が本当に譲れないものが何かがはっきりします。

それでも決まらないときは

3つやっても答えが出ないことはあります。その場合、多くは「決められない」のではなく「決めるだけの余力がない」状態です。慢性的に疲れているとき、人は現状維持以外の選択肢を検討できなくなります。

そういうときは、進路を考える前にコンディションのほうを確認してください。消耗の度合いと仕事への熱量は別々に測れます。熱量が残っているのに消耗しているなら、必要なのは転職ではなく回復かもしれません。

まとめ

  • 向いている仕事がわからないのは、自分側の材料が足りないから
  • できたことを30個書き出す(20個目から本題が出てくる)
  • 好き嫌いではなく、消耗するかどうかで作業を分ける
  • 譲れない条件は3つまでに絞る
  • 決められないときは、まず自分のコンディションを疑う
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