拡散にも責任がある。怒りを誘う投稿ほど、確かめる
自分では書いていないから安全、とは限りません。広げた内容が誤っていれば、広げた側も問われます。そして確認が抜けるのは、強い感情が動いたときです。読む側のリスク管理について。
- こんな人に
- 拡散や引用をよくする人
- 結論
- 広げた内容が誤っていれば、広げた側も問われる
- 読む時間
- 約2分
発信していないから炎上とは無関係、と思っている人は多い。実際、リスクはかなり低くなります。
ただ、ひとつだけ残っています。他人の投稿を広げることです。
広げた側も、問われる
拡散した内容が誤っていた場合、元の投稿者だけでなく、広げた側も責任を問われることがあります。
感覚としては「紹介しただけ」でも、受け取る側からは賛同して広げたように見えます。とくに、フォロワーが多い人ほどそう扱われます。
そして厄介なのは、元の投稿が消えても、拡散した側の記録は残ることです。
確認が抜けるのは、感情が動いたとき
これがいちばん重要な点です。怒り、驚き、義憤。強い感情を誘う投稿ほど、確認が抜けます。
そして、拡散されやすい投稿は、まさにそういうものです。事実かどうかより、感情を動かすかどうかで広がる。この構造を知っておくだけで、判断が変わります。
目安として、広げたくなった瞬間が、いちばん確認が必要な瞬間だと考えてください。
確かめる、3つのこと
- 出どころはどこか。元の投稿は誰が書いたものか。伝聞の伝聞になっていないか。
- いつの話か。数年前の出来事が、いま起きたこととして流れていることがあります。日付を見る。
- 別の情報源はあるか。ひとつしか見つからない話は、保留にしておく。
30秒で済みます。広げる前の30秒は、取り消すときの数日より安い。
画像と動画は、とくに注意する
文字より、画像や動画のほうが信じられやすい。ところが、加工も、文脈の切り取りも簡単です。
- 前後が切られていないか。数秒の動画は、状況をまったく別のものに見せられます。
- 別の出来事の映像ではないか。過去の災害の映像が、新しいものとして流れることがあります。
- 作られたものではないか。生成された画像や音声が混ざる前提で見る必要があります。
個人を特定しようとする流れには、乗らない
いちばん危ないのがこれです。
誰かの行為が問題になったとき、氏名や勤務先を突き止めようとする動きが出ることがあります。これに参加すると、正義の側にいるつもりで加害者になります。
しかも、人違いは珍しくありません。間違っていた場合、取り返しがつかない被害が出ます。特定情報は、広げない。引用もしない。
間違って広げてしまったら
気づいた時点で、対応は決まっています。
- 拡散を取り消す。まずこれ。
- 訂正を出す。「先ほど広げた情報は誤りでした」と、独立した投稿で。
- 黙って消さない。投稿と同じで、隠したと受け取られます。
早く訂正した人は、むしろ信用されます。
見ているだけでも、疲れることがある
最後に、別の話を。批判の応酬を追い続けると、参加していなくても消耗します。
表示を減らす設定、ミュート、アプリを閉じる時間を決める。関わらないことも、立派な選択です。
自分の傾向は、SNS炎上診断で確認できます。発信していない人でも、拡散のリスクだけは残ります。