投稿する前の10秒。炎上を防ぐチェックリスト
燃えやすさを決めているのは主張の中身ではなく、断定の強さ・名指し・勢い・読み手の想定という書き方の条件です。主張を変えずに確率だけ下げるための、投稿前の確認事項をまとめました。
- こんな人に
- SNSに投稿する前に確認したい人
- 結論
- 燃えやすさを決めるのは主張の中身ではなく、断定の強さと名指し
- 読む時間
- 約3分
炎上した投稿を並べてみると、あることに気づきます。言っている内容そのものが極端なものは、そんなに多くない。
多いのは、正しいことを、強く、名指しで、その場の勢いで書いたものです。つまり、燃えやすさを決めているのは主張の中身ではなく、書き方のほうです。
ということは、主張を変えなくても確率は下げられます。投稿前の10秒でできることを並べます。
① 固有名詞を消しても、成立するか
いちばん効く確認です。特定の店、企業、人物の名前を消しても、その投稿が言いたいことは伝わるか。
伝わるなら、消して出す。伝わらないなら、それは公開ではなく相手か窓口に直接言うべき内容です。
ほかの条件はあとから直せますが、名指しだけは取り返しがつきません。削除しても保存され、拡散されます。
② 「絶対」「みんな」を使っていないか
強い言葉は届きますが、同時に反論の入口を増やします。
「みんなそう思っている」と書くと、そう思っていない人すべてが反論できる状態になります。「絶対に〜すべき」も同じで、例外を知っている人が集まってきます。
置き換え方は簡単です。「自分の場合は」「自分はこう思う」。これでも、主張の強さはほとんど落ちません。むしろ、実感として読まれます。
③ いま、怒っていないか
後悔する投稿の大半は、腹が立った直後と深夜に生まれています。判断がいちばん鈍る時間帯だからです。
対策はひとつ。書いてから、一晩置く。下書きに入れて、翌朝読み返す。半分は出さずに済みます。
出すことにした残り半分も、たいてい表現が変わっています。それは弱くなったのではなく、正確になったということです。
④ いちばん読まれたくない人が読んだら
公開範囲の想定は、広く取るほど安全です。
職場の人、取引先、家族、将来の採用担当。いちばん読まれたくない相手に届く前提で書いておくと、あとから困りません。
そして忘れやすいのが、過去の投稿とまとめて読まれるということ。1つずつは問題なくても、並べると印象が変わることがあります。
⑤ 写真の背景に、何が写っているか
主張とは関係のないところで起きる事故が、これです。
- 書類や画面。社名、氏名、金額。拡大すれば読めることがあります。
- 場所が分かるもの。建物、看板、制服。自宅や通学路が特定されます。
- 写り込んだ人。同意なく出すと、自分の情報より取り返しがつきません。
出す前に、背景を1回だけ見る。それだけで、ほとんど防げます。
⑥ 人から聞いた話ではないか
伝聞をそのまま書くのは、思っているよりリスクが高い。
内容が間違っていた場合、書いた人が責任を負います。元の話し手ではありません。とくに、怒りを誘う話ほど確認が抜けます。
確かめられないなら、書かない。あるいは「聞いた話ですが」と明示する。この一言があるかどうかで、扱いが変わります。
10秒でできる形にしておく
毎回6つ全部を思い出すのは大変なので、2つに絞るなら次の2つです。
- 固有名詞は入っていないか。取り返しがつかない唯一の条件。
- いま怒っていないか。怒っているなら、明日出す。
この2つだけで、確率はかなり下がります。自分がどの条件で危ういかは、SNS炎上診断で確認できます。