身近な人が変わってしまったとき、やってはいけないこと
否定して対立すると、こちらが相談先から外れます。論破しようとするほど、そちらの結束が強まる。関係だけはつないでおく、という話です。
- こんな人に
- 身近な人が変わってしまい心配な人
- 結論
- 論破しない。関係だけはつないでおくのが、いちばん確実な手
- 読む時間
- 約2分
家族が、急に別のことを言い出した。友人が、集まりに時間とお金を使うようになった。
心配になって、止めたくなります。ただ、やり方を間違えると、状況が悪くなります。
否定すると、こちらが外される
いちばん避けたいのが、正面からの否定です。
理由は2つあります。第一に、相手はすでに「外の人には分かってもらえない」と言われています。否定すると、その説明が正しかったことになります。
第二に、こちらが相談先から外れます。相談できる相手が減ることは、そのまま条件の悪化です。手口が望んでいる状態に、こちらが手を貸すことになります。
論破しようとしない
もう1つ、効かない方法があります。
矛盾を指摘して、間違いを認めさせようとする。これは、ほぼ通りません。
理由は、判断が論理ではなく所属で決まっているからです。認めることは、居場所を失うことと同じ意味になっています。だから、どれだけ正しくても受け入れられません。
そして、追い詰めるほど、そちらの結束が強まります。
関係だけは、つないでおく
では、何ができるのか。
関係を切らないこと。これがいちばん効きます。
- その話題を、こちらから出さない。他の話をする。食事をする。日常のやり取りを続ける。
- いつでも戻れる場所として、存在し続ける。戻る先があるかどうかが、抜けられるかを決めます。
- 否定も肯定もしない。「そうなんだ」で足ります。
時間はかかります。ただ、抜け出した人の多くは、外に関係が残っていた人です。
聞く姿勢が、いちばん効く
もう一段できることがあります。
否定せずに、話を聞く。何がそんなに良いのか、どこに惹かれたのか。
聞いていると、たいていもともとの困りごとが見えてきます。孤独、将来の不安、認められたい気持ち。そこが埋められたから、離れられなくなっている。
その困りごとのほうに、こちらが応えられるか。これが、いちばん現実的な道です。
金銭と安全は、別扱い
ここははっきり分けてください。
まとまったお金が動いている、借金をしている、健康や安全に関わる。この場合は、関係の話とは別に、対処が必要です。
- 消費生活センター。金銭のトラブル全般。
- 法テラス。法的な相談の入口。
- 警察。脅迫や監禁など、安全に関わる場合。
- 自治体の相談窓口。どこに行けばよいか分からないとき。
ひとりで抱えないでください。同じ状況の家族が集まる場もあります。
こちらの生活も、守る
最後に。心配な人を支える側も、消耗します。
自分の睡眠と生活を、犠牲にしない。こちらが倒れると、戻れる場所そのものがなくなります。
長い時間がかかることを前提に、持続できる関わり方を選んでください。相手の状態は、洗脳耐性診断の6つの条件として整理できます。