ミスを何日も引きずる。厳しくしても、うまくはならない
ミスを何日も引きずる。反省は行動を変えますが、自責は判断を鈍らせ、次のミスを増やします。友人に言う言葉を、自分に言うという話です。
- こんな人に
- ミスを引きずってしまう人
- 結論
- 反省は行動を変え、自責は判断を鈍らせる。反省は15分で区切る
- 読む時間
- 約3分
小さなミスを、何日も思い出してしまう。夜中に急に思い出して、いたたまれなくなる。
この状態は苦しいうえ、効果がありません。ここを分けておくと、少し楽になります。
そして、この2つは見た目が似ています。だから、混ざったまま何年も続きます。
反省と自責は、別の作業
- 反省。何が起きたか、次にどうするか。行動が変わります。時間を決めて1回やれば足ります。
- 自責。自分はだめだ、なぜこんなことを。行動は変わりません。判断が鈍り、次のミスが増えます。
厄介なのは、自責しているあいだは反省しているように感じることです。苦しいので、何かをやっている気になる。実際には、何も進んでいません。
見分ける方法があります。次にどうするかが出てきているか。出てこないまま同じ場面を繰り返しているなら、自責のほうです。
厳しくすることと、うまくなることは違う
ここは、はっきり書いておきます。
自分に厳しくすれば成長する、という考え方は、実感としては正しく見えます。ただ、自責が長引くほど、判断力は落ちます。落ちた状態で次の仕事に取り組めば、当然ミスが増える。
結果として、厳しくしているのに、うまくならないという状態になります。
そして、厳しさが効いたように見える例には、生存者の偏りがあります。続けられた人だけが記録に残り、途中で折れた人は数えられていません。
友人に言う言葉を、自分に言う
いちばん実用的な方法です。
同じミスを友人がしたら、何と言うか。それを書いて、そのまま自分に言う。
甘やかしではありません。他人に使っている基準を、自分にも適用するというだけです。友人には「そんなこともあるよ」と言えるのに、自分には言わない。この非対称のほうが、不自然です。
書くのは、実際に紙に書くほうが効きます。頭の中でやると、自責の声のほうが大きくなります。
反省は、事実だけで書く
反省を実際にやるときのコツもあります。
感情を混ぜずに、事実だけ書く。「確認の工程を飛ばした」「期限の3日前に着手した」。これなら、対策が見えます。
「注意力が足りなかった」「気が緩んでいた」は、事実ではなく評価です。評価からは、対策が出てきません。
そして、仕組みの側に対策を置く。「気をつける」ではなく「確認欄を作る」。自分の注意力に頼らない形にすると、再発が減ります。
時間を決めて、そこで終える
最後に、区切り方を。
反省は15分。時間を決めて、そこで終える。書いたものは残しておいて、必要なときに見返せばいい。
15分を過ぎたら、それは自責です。手を止めて、別のことをしてください。止められるようになるまで、しばらくかかります。それも織り込んでおいて構いません。
まとめ
- 反省は行動を変え、自責は判断を鈍らせて次のミスを増やす
- 「次にどうするか」が出てきていないなら、それは自責
- 厳しさが効いたように見える例には、折れた人が数えられていない
- 同じミスを友人がしたら何と言うか。それを紙に書いて自分に言う
- 反省は事実だけで書く。評価からは対策が出てこない
- 対策は仕組みの側に置く。反省は15分で区切る
自分の傾向は、心のブロック(完璧主義)診断で確認できます。