断られた側は、少し寂しい。受け取ることも贈り物になる
遠慮は丁寧さですが、断られた側は少し寂しい。受け取れる人のところには、また与えたくなります。辞退せずに「ありがとう」とだけ返す話です。
- こんな人に
- 好意を受け取るのが苦手な人
- 結論
- 辞退は別の負担を返している。「ありがとう」とだけ返す
- 読む時間
- 約2分
何かしてもらうと、申し訳なくなる。だから、断ってしまう。
丁寧な反応です。ただ、断られた側は、少し寂しい。
そして、この寂しさは相手からは言われません。だから、辞退が続いても気づけません。
受け取れる人には、また与えたくなる
ここが、この話の中心です。
好意を素直に受け取ってもらえると、渡した側はうれしい。役に立てたことが確認できるからです。だから、また何かしたくなる。
逆に、何をしても辞退される相手には、近づき方が分かりません。気を遣っているのは分かるので、こちらも遠慮する。関係が動かなくなります。
つまり、遠慮は相手との距離を保つ働きもしています。近づいてほしくない相手なら有効ですが、続けたい関係にも同じ効果が出ます。
辞退は、負担を返している
もう少し正確に言うと、こういうことです。
辞退すると、相手に「気を遣わせてしまった」という感覚が残ります。好意を出した側が、なぜか申し訳なくなる。
つまり、負担を減らそうとして辞退したのに、別の形の負担を返していることになります。
とくに、2回以上断ると、相手は次から出しません。断られる可能性を計算するようになるからです。
「ありがとう」だけで足りる
対処は、単純です。
好意を向けられたら、辞退せずに「ありがとう」とだけ返す。
それ以上は要りません。お返しを考えるのも、あとでいい。その場で辞退しないこと、それだけが目的です。
受け取り方にも、少しだけ幅があります。
- そのまま受け取る。「ありがとうございます」。いちばん短くて、いちばん効きます。
- 使い道を言う。「明日いただきます」。相手に、その後が見えます。
- 量を減らして受け取る。全部は多いときに。断るより、ずっと角が立ちません。
受け取れないのは、癖である
知っておくと楽になることがあります。
受け取れないのは、性格ではなく癖であることが多い。「迷惑をかけてはいけない」と繰り返し言われて育つと、そうなります。
癖なら、変えられます。1回受け取ってみて、何も悪いことが起きないと確認する。数回繰り返すと、慣れてきます。
慣れるまでは、小さいものから試すのが楽です。飲み物をおごってもらう、席を譲ってもらう。金額が小さいほど、練習になります。
受け取ったら、返す
最後に、セットで必要なことを。
受け取る力と、感謝を返す力。この2つがそろうと、いちばん良い形になります。関係が一方通行になりません。
返し方は、同じものである必要はありません。受け取った翌日に、一言伝える。それだけで十分です。
まとめ
- 受け取ってもらえると、渡した側は役に立てたことが確認できる
- 辞退は、相手に「気を遣わせた」という別の負担を返している
- 2回以上断られると、相手は次から出さなくなる
- その場では辞退せず、「ありがとう」とだけ返す
- 全部が多いときは、量を減らして受け取る手もある
- 受け取れないのは性格ではなく癖。小さいものから練習できる
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