頼らないことは、自立ではなく孤立に近い
ひとりで何でもできることを自立だと考えると、うまくいきません。抱えて遅れるほうが影響は大きく、頼られない相手は遠い人だと感じられます。
- こんな人に
- 人に頼るのが苦手な人
- 結論
- 頼らないことは自立ではなく孤立に近い。15分で進まなければ聞く
- 読む時間
- 約3分
人に迷惑をかけずに生きる。それを自立だと考えている人は多い。
ただ、この定義だと行き詰まります。頼らないことは、自立ではなく孤立に近いからです。
そして、この定義は本人をいちばん苦しめます。助けを求めること自体が、失敗として記録されるからです。
抱えて遅れるほうが、影響は大きい
まず、実務的な話から。
困ったときに助けを求めず、自分で解決しようとする。気持ちは分かりますが、抱えて遅れるほうが、周りへの影響ははるかに大きくなります。
30分で聞けば済んだことを、3日抱えて間に合わなくなる。そのリカバリーに、周りが何時間も使うことになります。
目安として、15分考えて進まなければ聞く。時間で区切ると、判断が要りません。
頼られない相手は、遠い人になる
もう1つ、見えにくい損があります。
人は、頼られると距離が縮まります。逆に、まったく頼られない相手のことは、遠い人だと感じます。
気を遣うほど関係が薄くなる。意図と結果が逆になっている部分です。
そのうえ、相手の側も頼りにくくなります。一方通行を避けたいので、遠慮が返ってきます。
自立を6つに分けてみる
「自立できていない」とひとまとめにすると、何をすればいいか分かりません。分けます。
- 決める力。自分のことを、自分で決められるか。
- 経済の足場。生活のお金を、自分で回せているか。
- 情緒の自立。相手の機嫌で、自分の状態が決まっていないか。
- 頼れる力。必要なときに、助けを求められるか。
- 暮らしを回す技能。生活の実務を、自分でやれるか。
- ひとりでいられる。誰もいない時間に、落ち着いていられるか。
全部そろっている必要はありません。薄いところが1つ分かれば、そこだけ足せば足ります。
そして、薄いところは時期によって変わります。子育て中、介護中、病気のあと。そのときどきで、必要なものが違います。
小さな頼みごとから始める
頼れない人の始め方は、決まっています。
断られても困らない頼みごとを、ひとつだけしてみる。「この店知ってる?」「ちょっと持ってもらえる?」。相手が5分で答えられる大きさが目安です。
ほとんどの場合、相手は喜んで引き受けます。頼まれたこと自体が、うれしいからです。ここが実感できると、次が楽になります。
頼むときは、具体的に言う。「助けてほしい」より「この部分だけ見てほしい」。相手が引き受けやすくなります。
頼ったあとに、結果を伝える
最後に、続けるためのコツを1つ。
助けてもらったあと、どうなったかを伝える。これがあるかどうかで、次も頼れる関係になるかが決まります。
伝えないと、相手は役に立てたのか分からないまま終わります。一言でいいので、返してください。
まとめ
- 頼らないことを自立と定義すると、助けを求めること自体が失敗になる
- 抱えて遅れるほうが、周りへの影響ははるかに大きい
- 15分考えて進まなければ聞く、と時間で区切る
- 頼られない相手は遠い人になり、相手の側も遠慮を始める
- 自立は6つに分けられる。薄いところは時期によって変わる
- 頼むときは具体的に。そして、結果を返すまでがひとつの流れ
自分の状態は、自立性診断で6つの軸として確認できます。