良く見せるほど、ばれるのが怖くなる。差が広がる仕組み
実際より良く見せる方向に力を使うと、実際との差が広がります。差が広がると、ばれる不安が増える。この往復が消耗の正体です。
- こんな人に
- 実際より良く見せてしまう人
- 結論
- 差が広がるほど不安が増える。1回だけ「できません」と言ってみる
- 読む時間
- 約2分
知らないことを、知っているふりをしてしまう。できないことを、できると言ってしまう。弱っているときほど、平気な顔をする。
その場は乗り切れます。ただ、この方向に力を使い続けると、構造的な問題が起きます。
そして、この構造は自然には止まりません。
差が広がるほど、不安が増える
見せ方に力を使うと、実際の自分との差が広がります。
差が広がると、ばれることへの不安が増える。不安が増えると、さらに見せ方に力を使う。この往復が、消耗の正体です。
しかも、この状態では褒められても安心できません。褒められているのは、作った側だと分かっているからです。
そのため、成功するほど苦しくなります。評価が上がるほど、維持しなければならない像が大きくなるからです。
1回だけ、「できません」と言ってみる
抜け方は、思っているより簡単です。
できないことを、1回だけ「できません」と言う。小さいことで構いません。
目的は、壊れないことを確認することです。ほとんどの場合、何も起きません。むしろ、相手は助かります。できない人に頼んでしまうほうが、あとで困るからです。
言い方は、代わりを添えると楽になります。「それはできませんが、こちらならできます」。断ることが、後退に見えません。
「知らないので調べます」は、信用される
知らないことについても、同じです。
「知らないので調べます」と返すほうが、知ったかぶりより信用されます。理由は単純で、知ったかぶりは、たいていばれるからです。
そして、一度ばれると、その人の言うことすべてが疑わしくなります。失うものが大きすぎる。
それに、調べて答えると、そのぶん詳しくなります。知ったかぶりは、その場をしのぐだけで何も残りません。
弱っているときこそ、言う
いちばん難しいのが、これです。
調子が悪いとき、疲れているとき。そういうときほど、平気なふりをしてしまう。ただ、外から見ると分かっていることが多い。隠しきれていません。
「今週はきつい」と言えると、周りが調整できます。言わないことで守っているものは、たいてい何もありません。
言うときは、期間を添えると伝わりやすい。「今週いっぱいはきつい」。相手が調整しやすくなります。
力の使い道を、振り替える
最後に。見せ方に使っている時間は、けっこうな量になります。
その時間を、中身に振り替える。差が縮むと、不安が自然に減ります。そして、実際にできるようになったことは、見せる必要がなくなります。
まとめ
- 見せ方に力を使うほど実際との差が広がり、不安が増える
- 評価が上がるほど、維持する像が大きくなって苦しくなる
- 1回だけ「できません」と言って、壊れないことを確認する
- 断るときは代わりを添えると、後退に見えない
- 「知らないので調べます」のほうが信用され、しかも詳しくなる
- 弱っているときは、期間を添えて言う。隠しても、たいてい伝わっている
等身大で出せるようになるまで、時間はかかります。1回ずつでいい。自分の状態は、心のブロック(他人からの評価)診断で確認できます。