どうしても眠れない時期に、被害だけ小さくする方法
受験、繁忙期、子どもが小さい時期。削らざるを得ない時期はあります。そのときに守る順番は、就寝時刻ではなく起床時刻。仮眠の長さ、寝だめの上限、そして期限を決めることの意味です。
- こんな人に
- どうしても眠れない時期にいる人
- 結論
- 削らざるを得ない時期はある。守る順番を決めておく
- 読む時間
- 約2分
よく眠るべきだ、というのは正しい。ただ、どうにもならない時期はあります。締め切り前、決算期、受験、子どもが小さいころ、介護。
そういう時期に「7時間眠りましょう」と言われても、使えません。ここでは、削らざるを得ないときに、被害を小さくするほうの話をします。
守る順番は、起床時刻
いちばん大事な原則です。就寝が遅くなっても、起きる時刻だけは動かさない。
理由は、体内時計が起床時の光でそろうためです。起床時刻がばらばらになると、短いだけでなく、質まで落ちます。短くても規則正しいほうが、長くてばらばらより持ちます。
この時期は、量を諦めて、リズムのほうを守ってください。
仮眠は、15分で区切る
短い仮眠は、この時期にいちばん効く手です。ただし長さを間違えると逆効果になります。
- 15分程度にとどめる。深い眠りに入る前に起きるのが要点です。
- 30分を超えない。深く眠ったところで起きると、しばらく頭が働かなくなります。
- 午後3時までに取る。それ以降だと、夜の寝つきに響きます。
- 横にならず、椅子で。寝すぎを防げます。
完全に眠らなくても構いません。目を閉じて数分静かにしているだけでも、午後の持ち方が変わります。
休日の寝だめは、2時間まで
取り戻したい気持ちは分かりますが、上限を決めておいたほうがいい。
大幅に遅く起きると、体内時計がそのぶん後ろにずれます。日曜の夜に寝つけず、月曜の朝がいちばんつらくなる。取り戻したはずなのに週明けが重い、という現象はこれです。
2時間以内なら、リズムを保ったまま、ある程度は返せます。
削っていいものと、削ってはいけないもの
睡眠を削る前に、確認しておきたい順番があります。
- 先に削る。会議、移動、通知の確認、なんとなく見ている時間、引き受けなくていい仕事。
- 次に削る。家事の完成度、料理の手間、部屋の片づけ。この時期だけ、水準を下げてよい。
- 最後まで守る。睡眠、食事、そして人にきつく当たらないこと。
3つ目に「人にきつく当たらない」を入れているのは、足りないときに最初に壊れるのが気分だからです。この時期に壊した関係は、あとで直すのに時間がかかります。
期限を、必ず決める
いちばん危ないのは、短時間睡眠が常態になることです。非常時のつもりで始めたものが、いつのまにか標準になる。
だから、「この日まで」と区切る。カレンダーに書いてください。終わりの見えている無理と、終わりのない無理では、体への効き方も違います。
そして、終わったら戻す。戻す期間も予定に入れておくと、実際に戻ります。
この時期に、やらないほうがいいこと
- 強い眠気があるときの運転。ここだけは、どんなに急いでいても避けてください。
- 大きな決断。判断力が落ちている自覚がないまま決めると、あとで見直しになります。急がないなら、先送りしてよい。
- 「慣れたから大丈夫」と考えること。慣れるのは眠気の感じ方だけで、能力は落ちたままです。
時期が終わったら、ショートスリーパー診断でいまの状態を測り直してみてください。戻せているかどうかが分かります。