職場を離れた日から、会う人がいなくなる
人間関係が職場に集中していると、退職と同時に消えます。職場の外の関係は、在職中にしか作りにくい。いまのうちに始める話です。
- こんな人に
- 退職が視野に入ってきた人
- 結論
- 職場の外の関係は、在職中にしか作りにくい
- 読む時間
- 約3分
毎日、人と話している。だから、人間関係は足りている。
そう感じている人は多い。ただ、その関係が全部職場のものだとしたら、退職した日にゼロになります。
そして、ゼロになるのは同時です。1人ずつ減るなら気づけますが、まとめてなくなります。
職場の関係は、役割でつながっている
職場の人間関係は、良し悪しではなく構造として続きにくい。共通の仕事があるからつながっているので、それがなくなると理由が消えます。
実際、退職後に連絡を取り合っている人は、ごく一部です。悪いことではなく、そういうものです。
これは、関係の質とは無関係です。仲が良くても、会う理由がなくなると自然に途切れます。
在職中にしか、作りにくい
ここが、この話のいちばん重要な点です。
退職後は時間ができます。それなのに、関係を作るのは在職中より難しい。理由は、きっかけがなくなるからです。
- 肩書きがなくなる。自己紹介がしにくくなる、と感じる人がいます。
- 行く場所が減る。通勤も出張もなくなり、新しい人と会う機会が減ります。
- 誘われる回数が減る。仕事関係の集まりが消えます。
時間があることと、関係が作れることは、別です。
もう1つ、年齢とともに、新しい場所に入ること自体が負担になります。60歳で始めるのと、55歳で始めるのとでは、感じ方がかなり違います。
週1回の予定を、1つ作る
やることは単純です。いまのうちに、仕事と関係のない場所を1つ作る。
地域の活動、趣味の教室、運動のサークル、学び直し、ボランティア。内容は何でも構いません。
大事なのは定期的であることです。単発だと関係が続きません。同じ人に何度も会うことで、はじめて場所になります。
目安として、3か月続けば顔を覚えてもらえます。最初の数回は誰でも居心地が悪いので、そこで判断しないほうがいい。
肩書きのない場所を選ぶ
選び方のコツが1つあります。
仕事の延長ではない場所を選ぶこと。同業の集まりは楽ですが、退職後に居心地が変わることがあります。
肩書きが関係ない場所での関係は、退職しても変わりません。それが、この時期に作っておく価値のあるものです。
「そのうち」が、いちばん危ない
この話でよくあるのが、「退職したら考える」です。
ただ、退職した時点では入口が見つかりにくくなっています。そして、家にいる時間が長くなると、外に出るきっかけ自体が減ります。
3年前から始めておくと、退職時にはすでに場所があります。この差は、思っているより大きい。
そして、在職中に始めると、続けやすい。生活のリズムがあるので、予定として組み込めます。
配偶者との関係も、変わる
最後に、見落とされやすい点を。
退職すると、家にいる時間が大幅に増えます。それまで別々に過ごしていた時間が、急に重なる。
ここでもめる家庭は少なくありません。対策としては、お互いに外の場所を持っておくこと。ずっと一緒にいる前提にしないほうが、うまくいきます。
まとめ
- 職場の関係は役割でつながっているので、退職と同時に消える
- 途切れるのは関係の質とは無関係。会う理由がなくなるだけ
- 退職後は時間ができるが、関係は在職中より作りにくい
- 年齢とともに、新しい場所に入ること自体が負担になる
- 週1回、肩書きが関係ない場所を1つ。3か月で顔を覚えてもらえる
- 配偶者とも、お互いに外の場所を持っておく
自分の備えは、老後の備え診断で確認できます。