毎日が休みになると、思っているほど楽ではない
退職後にいちばん堪えるのは、予定がないことだと言われます。ひとりで完結する趣味だけでは続きにくい。約束のある予定を作る話です。
- こんな人に
- 退職後の暮らしを考えている人
- 結論
- やることの中身より先に、時間の枠が要る。約束のある予定を週1つ
- 読む時間
- 約3分
毎日が休みになったら、やりたいことがたくさんある。
そう思っていた人が、実際に退職すると数か月で持て余すことがあります。これは能力や意欲の問題ではありません。
そして、持て余していることは、人に言いにくい。恵まれた状況に見えるからです。
予定がなくなると、リズムから崩れる
仕事は、時間の枠を作っていました。起きる時刻、出る時刻、帰る時刻。その枠がなくなると、生活のリズムから崩れます。
リズムが崩れると、睡眠が乱れ、活動量が減り、体調に影響が出る。やりたいことがあっても、体が動かなくなる。
つまり、やることの中身より先に、枠のほうが必要です。
枠は、週に1つでも作れます。1つ決まると、その前後に他の予定を組めるようになります。
ひとりで完結するものは、続きにくい
趣味があるから大丈夫、と考えている人へ。
読書、映画、散歩。どれも良い趣味ですが、ひとりで完結するものは、体調や気分で簡単に飛びます。飛んでも誰も困らないからです。
一方、誰かと約束のある予定は、飛びません。相手が待っているからです。この差が、続くかどうかを決めます。
とくに効くのは、自分が行かないと困る役です。参加するだけの立場より、続きます。
週に1つ、約束のある予定を
やることは単純です。
誰かと約束のある予定を、週に1つ作る。教室、サークル、当番、ボランティア。
毎日である必要はありません。週に1つあるだけで、1週間に構造ができます。その日を軸に、他の予定も組めるようになります。
曜日は、週の前半に置くと効きます。週明けに予定があると、そこまでの生活も整いやすい。
役割は、必要とされることから生まれる
もう一段進むと、役割の話になります。
自分がいないと少し困る、という状態。これがあると、生活の張りがまったく違います。
- 得意なことを、人に教える。仕事で使っていた技能でも、趣味でも。
- 地域の役を引き受ける。負担が重すぎないものを選ぶ。
- 孫や家族の手伝い。ただし、これだけに依存すると、状況が変わったときに空きます。
役割は、待っていても来ません。小さいものから引き受けてみるのが早い。
ただし、重い役をいきなり引き受けない。合わなかったときに、抜けにくくなります。
在職中から始める
ここも、つながりと同じです。
退職してから探すと、入口が見つかりにくい。在職中に、月1回でも関わっておくと、退職後にそのまま増やせます。
「時間ができたら」と考えていると、時間ができた日に何もない、ということになります。
働き続けるのも、選択肢
最後に。役割と予定という点では、働き続けることが、いちばん確実な方法でもあります。
フルタイムでなくて構いません。週2日、短時間。収入だけでなく、予定と役割と人間関係が同時に手に入るのが、働くことの利点です。
まとめ
- 持て余していることは、恵まれて見えるぶん人に言いにくい
- やることの中身より先に、時間の枠が要る
- ひとりで完結する趣味は、飛んでも誰も困らないので続きにくい
- 約束のある予定を週に1つ。週の前半に置くと効く
- 役割は待っても来ない。ただし、重い役をいきなり引き受けない
- 在職中から始めておく。働き続けるのも確実な選択肢
自分の備えは、老後の備え診断で確認できます。