投資を始める前に、順番として先にやること
何を買うかの前に決まっていることがあります。使う時期でお金を3つに分ける方法、リスク許容度を金額で考える理由、そして固定費の見直しという確実な一手をまとめました。
- こんな人に
- 投資を始めようとしている人
- 結論
- 何を買うかの前に、使う時期でお金を3つに分ける
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- 約3分
資産運用の話は、たいてい商品選びから始まります。何が有利か、どこが安いか、いつ買うか。けれど実際に結果を分けているのは、その手前にあるいつ使うお金なのかと減ったときに耐えられるかという二つの条件です。
順番を間違えると、何を選んでも続かない
家計の余力が薄い状態で始めると、想定外の出費が来たときに、いちばん都合の悪いタイミングで現金化することになります。これは判断力の問題ではなく、順番の問題です。
一般に、まず毎月の収支を黒字にすること、次に生活費の数か月分を現金で確保すること、そのうえで残った余力を長期の目的に回す、という順序が現実的だと言われます。
固定費の見直しは、もっとも確実な一手
増やす工夫より先に検討する価値があるのが、固定費です。通信、保険、住居、サブスクリプション。地味ですが、一度やれば効果が続き、しかも確実です。
月に5000円減らせれば、年間6万円。これを運用で得ようとすると、それなりの元本とリスクが必要になります。確実で再現性のある改善から手をつけるほうが、順番として理に適っています。
お金は「使う時期」で3つに分ける
同じ100万円でも、来年使う予定のお金と、20年後まで手をつけないお金では、置き場所が変わります。
- 1年以内に使うお金:値動きのないところに置く。ここは増やす対象ではありません。
- 5年以内に使う予定があるお金:使う時期が決まっているほど、変動は避けたい部分。
- 当分使わないお金:時間を味方にできる部分。ここではじめて長期の話が意味を持ちます。
この分類をしていないと、全部のお金が同じ不安にさらされます。逆に分けておけば、値が下がっても「これは当分使わない分だ」と言えるようになり、判断が感情から離れます。
リスク許容度は、%ではなく金額で
「2割の下落なら耐えられますか」と聞かれると、多くの人が耐えられると答えます。ところが実際に資産が2割減ると、想像していたのとまったく違う感覚に襲われます。%は抽象的すぎるのです。
そこで、割合ではなく金額で考えてみてください。「300万円が240万円になっても、いつも通り眠れるか」。この形にすると、自分の限界がはっきりします。そしてその限界は知識では動きません。性質として受け入れ、無理のない範囲に収めるほうが賢明です。
手をかけないほうがうまくいくことがある
確認する回数が多いほど良い結果になる、とは限りません。値動きを頻繁に見ると、下がった局面で耐えられなくなり、上がった局面では追いかけたくなります。判断の機会が増えるほど、感情の影響を受ける機会も増えるからです。
確認する日を年に数回だけ決めて、それ以外は見ない。通知を切る。続けられる設計を選ぶのは、怠慢ではなく合理的な判断です。
自分の言葉で説明できないものは持たない
複雑な仕組みのものほど、値が下がったときに何が起きているのか分からなくなります。分からないものを持っていると、下落局面で混乱し、たいてい最悪のタイミングで手放します。
判断の基準として使いやすいのは、その仕組みを人に説明できるかという問いです。説明できないなら、まだ持つ段階ではありません。
制度は変わる。だから一次情報を見る
税制や非課税の枠組み、社会保険の扱いは、年によって変わります。解説記事は分かりやすい一方で、書かれた時点の制度に基づいているため、読んだ時点では古くなっていることがあります。
金額や期限が関わる判断をするときは、必ず金融庁・国税庁・日本年金機構などの公式の案内で最新の内容を確認してください。個別の事情が絡む判断は、有資格の専門家に相談するのが結局いちばん確実です。
まとめ
- 商品選びの前に、収支の黒字化と現金の確保
- 固定費の見直しは、確実で再現性のある改善
- お金は「1年以内・5年以内・それ以降」の3つに分ける
- リスク許容度は%ではなく金額で確認する
- 自分の言葉で説明できないものは持たない