貯金はあるのに安心できない。「いくらあれば」を数字にする
残高が増えても不安が減らないなら、金額ではなく不安のほうが独立して動いています。上限のない備えは終わりません。目標額を決めるという話です。
- こんな人に
- 貯金があっても不安が消えない人
- 結論
- 上限のない備えは終わらない。「いくらあれば安心か」を数字にする
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- 約2分
貯金はある。それでも、減ると強い不安になる。将来のことを考えると眠れない。
この状態でよくあるのが、貯めても安心が来ないということです。金額の問題ではないので、増やしても解決しません。
そして、この状態はまじめな人ほど起きます。備えようとする力が、そのまま働き続けるからです。
不安が、金額から独立している
確かめる方法があります。5年前より残高は増えているか。増えているなら、そのぶん不安は減ったか。
増えているのに不安が同じなら、その不安は金額と連動していません。別のところで動いています。
この場合、いくら貯めても終わりません。上限を決めていない備えは、原理的に終わらないからです。
しかも、不安を減らすために使うことをやめるので、生活の質だけが下がります。安心も来ず、楽しみも減る。
目標額を、一度だけ数字にする
やることは1つです。「いくらあれば安心か」に、数字で答える。
目安としてよく使われるのが、生活費の何か月分という考え方です。会社員で3〜6か月分、収入が不安定な仕事ならもう少し多め。金額そのものより、基準を持つことが効きます。
そして、そこまで貯まったら、それ以上は使ってよいお金と決める。この線があるかないかで、生活の質がかなり変わります。
線は、紙に書いて残しておく。頭の中だけだと、そのつど上がっていきます。
不安の中身を、分けて書く
数字にしても不安が残る場合、中身を分けてみてください。
- 収入が途切れること。対処は、生活費の何か月分かを確保すること。
- 病気やけが。対処は、公的な保障の内容を一度調べておくこと。意外と手厚い部分があります。
- 老後。対処は、年金の見込み額を確認すること。分からないほうが不安は大きい。
分けると、それぞれに対処があることが分かります。ひとまとまりの「お金の不安」のままだと、手が出せません。
そして、すでに備えているものには印をつける。3つのうち2つは対処済み、と分かるだけで、不安の大きさが変わります。
生活が実際に苦しい場合は、別
ここははっきり書いておきます。
収入が足りない、返済が回らない、生活が成り立たない。これは心の問題ではありません。考え方を変えても解決しませんし、そう扱うこと自体が追い込みます。
この場合は、自治体の相談窓口、生活支援の制度、法テラスなど、使える仕組みがあります。知っている人しか使えない制度なので、まず調べてみてください。
そして、相談は無料でできるものが多い。使うかどうかは、話を聞いてから決めれば足ります。
不安が生活に影響しているなら
最後に。お金の不安で眠れない、日中も考え続けてしまう。この状態が続いているなら、金額の問題を超えています。
相談先はお金の窓口だけではありません。不安そのものが対象になることもあります。ひとりで抱えないでください。