二拠点生活の現実。家賃も光熱費も、単純に2倍になる
都会と自然の両方が欲しいなら、分けるという選択があります。ただし費用は増えます。続けられる金額かどうかを先に計算するための整理です。
- こんな人に
- 二拠点生活に憧れている人
- 結論
- 費用は単純に増える。続けるための条件を先に確かめる
- 読む時間
- 約2分
都会の利便性も、自然の静けさも欲しい。片方に絞ると、必ずもう片方が不足する。この場合、分けるという選択があります。
ただし、良い面だけを見ると失敗します。
費用は、足し算になる
当たり前ですが、実感としては見落とされます。
- 住居費が2か所分。片方が持ち家でも、維持費と税はかかります。
- 光熱費の基本料金が2か所分。使わなくても発生します。
- 移動費。頻度が高いほど積み上がります。
- 車。両方で必要なら2台になることも。
- 通信。両方に整えるなら2契約。
年間の総額を先に計算する。月額ではなく年額で見ると、判断が現実的になります。
移動の負担が、いちばん先に来る
始めるときは、移動そのものが楽しみの一部です。ところが、これが最初に負担に変わります。
片道3時間なら、往復で6時間。月に2往復すると、年間で140時間以上を移動に使うことになります。
距離は、思っているより重要です。近すぎると二拠点にする意味が薄く、遠すぎると続きません。
仕事が、成立するかどうか
二拠点が現実的になるのは、働く場所を選べる場合です。
確認しておくべきなのは、次のようなことです。
- 通信環境(現地で実際に試す。速度も安定性も)
- 会議の時間帯に、静かな場所を確保できるか
- 出社が必要な日の頻度と、移動時間
- 勤め先が、住所や勤務地の扱いをどう定めているか
滞在先でも、最低限の関係は要る
二拠点の人は、地域から「外の人」として見られることがあります。
これ自体は自然なことですが、不在中の管理を頼める相手がいるかどうかは実務的に大きい。空き家の見回り、郵便、災害時の連絡。
あいさつだけの関係でよいので、両隣とはつながっておいてください。
まず賃貸で試す
いちばん取り返しがつかないのが、家を買うことです。
賃貸や、長期滞在から始める。1年やってみて、続けられるかを確かめる。移動の頻度も、実際にやってみないと分かりません。
自治体によっては、お試し住宅や滞在の支援を用意しているところもあります。制度は自治体ごとに違うので、移住相談の窓口で確認してみてください。
「両方の中間」という選択肢も
最後に。二拠点を検討する人の一部は、実は地方都市の郊外で条件が満たせることがあります。
自然が近く、生活費が抑えられ、都市機能もある。費用は1か所分で済みます。
二拠点にする前に、この選択肢を一度検討してみる価値はあります。
まとめ
- 費用は足し算になる。年間の総額で計算する
- 移動の負担が、いちばん先に来る。距離は近すぎても遠すぎてもよくない
- 通信環境は、現地で実際に試す
- 不在中の管理を頼める関係を、両隣と作っておく
- まず賃貸か長期滞在で1年試す。買うのはそのあと
- 地方都市の郊外で、条件が満たせることもある