備蓄より先に、寝室の家具を固定する
地震の被害の多くは家の中で起きます。倒れた家具で動けなくなれば、備蓄まで届きません。費用が小さく、効果が確実な対策です。
- こんな人に
- 防災の備えをこれから始める人
- 結論
- 備蓄より先に寝室の家具を固定する。費用が小さく効果が確実
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- 約3分
防災というと、まず水と食料の話になります。ただ、順番としては、その前にやることがあります。
そして、これは一度やれば、しばらく効きます。
被害の多くは、家の中で起きる
揺れたときに何が起きるか。倒れた家具、飛んできた物、割れたガラス、ふさがれた出口。
備蓄があっても、そこに手が届かなければ意味がありません。そして、けがをすれば避難もできません。
しかも、この対策は費用が小さく、効果が確実です。金具は数百円から手に入ります。
それに、けがをすると備蓄も避難も使えません。ほかの備えを機能させるための、土台にあたる部分です。
まず、寝室から
全部の部屋をやる必要はありません。優先順位があります。
- ① 寝室。寝ているあいだは、避けることができません。いちばん危ない。
- ② 出口までの通路。ふさがれると、逃げられなくなります。
- ③ 長く過ごす部屋。居間、仕事部屋。
寝室だけでも、今週末の1時間で終わります。
とくに、寝ている位置に倒れてくるものから見てください。ベッドや布団の頭側にある背の高い家具が、いちばん危険です。
何を固定するか
- 背の高い家具。本棚、食器棚、タンス。転倒防止の金具や、突っ張り棒で固定する。
- テレビや電子機器。飛んできます。粘着マットなどで固定する。
- 吊り下げているもの。照明、額縁。落ちる位置を確認する。
- ガラス。飛散防止フィルムは、費用の割に効果が大きい。
賃貸で壁に穴を開けられない場合も、突っ張り棒や粘着式の器具があります。
取り付けるときは、天井側の強度も確認する。突っ張り棒は、天井が弱いと効きません。板を挟むと安定します。
ハザードマップは、無料で見られる
もう1つ、費用ゼロでできることがあります。
自宅と職場のハザードマップを、一度だけ見る。浸水、土砂、津波。自治体が公開しています。
見ておくと、どの災害を優先して備えるかが決まります。全部に備えるより、確率の高いものから固めるほうが現実的です。
あわせて、避難場所と、そこまでの経路も見ておく。地図上の距離と、実際に歩ける経路は違うことがあります。
通路に、物を置かない
固定と同じくらい効く、費用ゼロの対策です。
玄関までの通路に、倒れるものを置かない。段ボール、荷物、背の高い棚。ふだんは気になりませんが、揺れたあとは通れなくなります。
あわせて、寝室にスリッパか靴を置いておく。ガラスが散らばった床を歩けるかどうかは、大きな差になります。
一度やれば、しばらく効く
最後に。この対策の良いところは、一度やれば維持の手間がほとんどないことです。
備蓄は期限の管理が要りますが、家具の固定は数年もちます。効果が続くわりに、手間が小さい。優先度が高い理由はここにもあります。
まとめ
- 備蓄より先に家具の固定。けがをすると、ほかの備えが使えない
- 優先は寝室、次に出口までの通路、そして長く過ごす部屋
- 寝ている位置に倒れてくるものから見る
- 賃貸でも突っ張り棒や粘着式で対応できる。天井側の強度も確認する
- ハザードマップは無料。避難場所までの経路も見ておく
- 通路に物を置かない。寝室に靴かスリッパを置く
自分の備えは、防災対策診断で確認できます。