都会の住居費は、手取りの3割を超えると余力がなくなる
手取りに対する住居費の比率は、生活の余力をそのまま決めます。駅からの距離を1段階変えるだけで変わる金額と、判断の基準をまとめました。
- こんな人に
- 都市部の住居費に悩む人
- 結論
- 手取りの3割を超えると余力が薄くなる。駅からの距離で調整する
- 読む時間
- 約3分
都市部で暮らす利点ははっきりしています。選択肢が多く、移動が楽で、仕事もある。
その代わり、住居費が高い。そして住居費は固定費のなかで最大なので、ここが生活の余力をほぼ決めます。
そして、毎月かかるので、差は積み上がります。月2万円の違いは、10年で240万円です。
比率で見る
金額で考えると、地域ごとの相場に引きずられます。手取りに対する比率で見るほうが実態に近い。
一般に、手取りの3割を超えると余力が薄くなると言われます。4割を超えると、他のすべてが圧迫されます。
ここでいう住居費には、家賃だけでなく管理費、駐車場、更新料の月割りも含めて計算してください。
そして、手取りで計算する。額面で3割だと、実際には4割近くになっていることがあります。
駅からの距離を、1段階変える
いちばん効く調整がこれです。
徒歩5分と徒歩15分では、家賃がかなり違います。同じ路線でも、都心から2駅離れるだけで変わる。
1日10分の違いと、月に数万円の違いを比べる。どちらを取るかは人によりますが、比べずに決めている人は多い。
あわせて、駅の側だけでなく、路線も見る。混雑の度合いと本数で、同じ時間でも疲れ方が変わります。
広さと、部屋数のどちらを取るか
在宅勤務が増えて、この判断が変わった人は多いと思います。
仕事をする場所が家の中に必要なら、広さより区切れるかどうかが効きます。同じ面積でも、1部屋余分にあると生活が変わります。
逆に、家にほとんどいない生活なら、広さに払う意味は小さい。
そして、この条件は数年で変わります。在宅の頻度、家族構成、働き方。長期の契約で固定しすぎないほうが安全です。
固定費の総額で比べる
都会は家賃が高い代わりに、車が要りません。
- 車を持たない場合の、維持費ゼロ
- 通勤定期(会社負担かどうか)
- 徒歩圏で完結することによる、時間の節約
家賃だけを比べると、都市部は高く見えます。車2台分の維持費を含めると、差は思ったより小さいことがあります。
払っているのは、時間でもある
通勤時間は、費用として計算されにくい部分です。
片道1時間の通勤は、年間で500時間近くになります。これを時給に換算すると、かなりの金額です。
家賃を下げて通勤時間が増える選択は、金銭では得でも総合では損になることがあります。逆も同じで、高い家賃を払って時間を買っているとも言えます。
そして、通勤時間は疲れも生みます。同じ1時間でも、座れるかどうかで回復の度合いが違います。
住居費は、後から下げにくい
最後に。住居費は、いったん上げると下げにくい費目です。引っ越しには費用も手間もかかります。
だから、収入が増えたときに、すぐ家賃を上げないほうが安全です。上げた生活水準は、収入が下がっても戻せません。
まとめ
- 住居費は固定費の最大項目で、生活の余力をほぼ決める
- 手取りの3割を超えると余力が薄くなる。管理費や駐車場も含めて計算する
- 駅からの距離を1段階変えると、金額が大きく変わる
- 在宅勤務があるなら、広さより「区切れるか」が効く
- 車の維持費を含めた総額で比べると、差は思ったより小さい
- 収入が増えても、すぐ家賃を上げない