公開する前に確認すること。あとから消しても残る
音楽、写り込む人、個人が特定される情報、サービスの規約。続け方の話とは別に、先に確認しておくべきことを整理しました。
- こんな人に
- 動画を公開する前の人
- 結論
- 音楽・写り込む人・個人情報・規約。あとから消しても残る
- 読む時間
- 約3分
動画投稿を続ける工夫とは別に、公開の前に確認しておくべきことがあります。あとから消しても、保存された動画は残ります。
なお以下は一般的な注意点で、法的な助言ではありません。判断に迷う場合は、専門家や各サービスの案内をご確認ください。
そして、確認は公開前にしかできません。
音楽と映像の権利
いちばん多い問題がこれです。
市販の楽曲、テレビ番組、映画、他の人の動画。使ってよい範囲は、素材ごとに違います。プラットフォームによって扱いが異なることもあります。
安全なのは、利用条件が明示された素材を使うこと。無料の素材でも、クレジット表記や商用利用の条件が付いていることがあるので、必ず確認してください。
そして、使った素材と条件を記録しておく。あとから確認を求められたときに、探し直さずに済みます。
写り込む人の同意
意図せず映ってしまう人がいます。
- 家族や友人。顔を出してよいか、事前に確認する。とくに子ども。
- 通行人。特定できる形で映っている場合は、ぼかしを検討する。
- 店舗の中。撮影可否を確認する。他の客が映ることも多い。
子どもについては、本人が判断できない年齢のうちに公開したものが、将来まで残ります。ここは慎重に考える価値があります。
そして、いま同意していても、あとから気が変わることがあります。消せる形にしておくか、最初から映さないかを決めておくと安全です。
個人が特定される情報
本人が気づかないまま映っていることが多い部分です。
- 窓の外の景色(建物や看板から場所が分かります)
- 郵便物、宅配の伝票、書類
- 制服、社員証、通学路
- 画面に映るファイル名やブックマーク
- 写真の位置情報
公開前に、一度通して見返す。撮影中は気づかないものが、見返すと見つかります。
できれば、別の人に見てもらう。自分の生活圏のものは、当たり前すぎて目に入りません。
サービスの規約
収益化の条件、禁止されている表現、広告の扱い。これらは年によって変わります。
とくに、報酬を受け取って商品を紹介する場合は、広告であることの明示が必要になります。この扱いは制度としても整備が進んでいるので、最新の案内を確認してください。
勤め先の規程
見落とされがちですが、確認しておく価値があります。
副業の可否、情報発信に関する規程、業務内容を話してよい範囲。収益化していなくても、規程の対象になることがあります。
そして、始める前に確認する。あとから分かると、続けてきたものを止めることになります。
消せない前提で考える
最後に。公開したものは、保存され、転載され、引用されます。
あとから削除しても、完全には消えません。だから判断の基準は「消せばいい」ではなく、「10年後に残っていても困らないか」のほうが実態に近い。
迷ったときは、出さない。これは慎重すぎる態度ではなく、長く続けるための判断です。
まとめ
- 音楽と映像は、素材ごとに使ってよい範囲が違う
- 写り込む人の同意を取る。とくに子どもは慎重に
- 窓の外・郵便物・制服・画面のファイル名から特定される
- 公開前に、一度通して見返す
- サービスの規約と勤め先の規程を確認する
- 判断基準は「消せばいい」ではなく「10年後に残っても困らないか」