ジャンル名がわからなくても大丈夫。好きな音を言葉にする6つの手がかり
「どんな音楽が好き?」に答えられないのは、詳しくないからではありません。ジャンル名が音の手触りを説明していないからです。高揚・歌詞・生の手触り・新しさ・複雑さ・場の6つで、好みを自分の言葉にする方法です。
- こんな人に
- 「どんな音楽が好き?」に答えられない人
- 結論
- ジャンル名は要らない。好きな音を6つの手がかりで言葉にする
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- 約2分
「どんな音楽が好きですか」と聞かれて、うまく答えられない。ジャンル名が出てこないので、詳しい人の前だと少し気後れする。
これは知識の問題ではありません。ジャンル名が、そもそも音の説明になっていないのです。「ロックが好き」と言っても、相手が思い浮かべる音と自分の音は、たぶん違います。
かわりに使える手がかりが6つあります。どれも、詳しくなくても答えられます。
① 高揚——上げたいのか、静めたいのか
音楽に何をしてほしいか、という話です。気分を上げる道具として使っているのか、静める道具として使っているのか。
両方ある人が多いのですが、どちらの再生リストのほうが長いかを思い出すと、傾向が見えます。ここが分かるだけで、勧められた曲が合うかどうかを自分で判断できるようになります。
② 歌詞——言葉を聴いているか
いちばん個人差が大きく、いちばん効く手がかりです。
歌詞を調べる人と、何年も聴いている曲の歌詞を知らない人がいます。どちらが上ということはありませんが、選ぶべき音楽はまったく変わります。
言葉を聴く人は母語の音楽が強く、聴かない人は世界中が候補になります。
③ 生の手触り——人が弾いているか、作られているか
生の楽器の響きに反応するか、それとも整えられた電子的な音のほうが心地よいか。
簡単な確かめ方があります。同じ曲のスタジオ版とライブ版を聴き比べる。ライブ版のほうが良いと感じるなら、生の手触りを求めるタイプです。
④ 新しさ——知らないものを試したいか
新譜から聴く人と、好きな曲に戻る人がいます。ここも優劣ではありません。
ただし、低い人は掘る方向を変えたほうがいい。横に広げるのではなく、好きな1曲の年代と国を深く掘る。同じ場所にいながら、世界が広がります。
⑤ 複雑さ——一度で分からない曲を、何度も聴けるか
長い曲、展開の多い曲、即興。聴き込むほど返ってくる音楽が合う人と、短く強い曲のほうが記憶に残る人がいます。
これは感度の高低ではありません。分かりやすさが心地よさに直結する人に、10分の曲を勧めても意味がない、というだけの話です。
⑥ 場——ひとりか、人とか
ライブの空気そのものが目的になる人と、ひとりで没入したい人がいます。
後者の人は、ライブに行く回数を増やすより、家の音の環境を整えるほうが満足度が上がります。イヤホンを1つ変えるだけで、聞こえていなかった音が出てくることがあります。
6つを並べると、探しに行ける
この6つが分かると、ジャンル名を使わずに好みを説明できます。
たとえば「静かで、歌詞は聴かなくて、生の楽器で、複雑なものを何度も聴きたい」。これはクラシックの室内楽か、小編成のジャズのあたりです。ジャンル名を知らなくても、座標のほうから逆算できます。
おすすめ音楽診断は、この6つを24問で測って、噛み合う時代・国・ジャンルを示すものです。答えるのに知識は要りません。