気合いで乗り切れる人ほど、限界に気づけない
体調が悪くても働けてしまう。無視できるので、限界まで気づけません。感覚ではなく、観測できる合図を3つ決めておく話です。
- こんな人に
- 体調が悪くても働けてしまう人
- 結論
- 感覚は当てにならない。睡眠・食欲・言葉づかいを合図として決めておく
- 読む時間
- 約3分
熱があっても、締め切りがあれば働ける。睡眠を削っても、次の日は動ける。
この能力は、実際に役に立ちます。ただ、無視できてしまうことが、危うさそのものです。
そして、できてしまうので、周りも止めません。
合図が働かない状態
本来、体の不調は「止まれ」という合図です。
ところが、無視し続けると、合図の感度が下がります。疲れているという感覚が薄れ、平気だと思うようになる。
そして、限界は前触れなく来ます。感覚が当てにならない状態で、感覚に頼っているのが、この型の危うさです。
そのうえ、戻すのに時間がかかります。数か月無視して積み上げたものは、数日では戻りません。
観測できる合図を、3つ決める
だから、感覚ではないものを使います。
- 睡眠。寝つきが悪い、朝起きられない、夜中に目が覚める。
- 食欲。増えるか、減るか。どちらでも合図になります。
- 人への言い方。きつい言い方をしていないか。これがいちばん早く出ます。
気分は当てになりませんが、行動は残ります。3つとも観測できるものにしておくのが要点です。
ほかにも、使いやすい合図があります。好きだったことに手が伸びなくなる、外出の予定を断るようになる。どちらも、行動として観測できます。
人に見てもらう
もう1つ、確実な方法があります。
身近な人に「疲れてそうなら言って」と頼んでおく。自分では気づけないので、外から見てもらう。
この型の人は、しっかりして見えます。だから、頼んでおかないと誰も言いません。心配されないぶん、進行します。
頼むときは、具体的に頼む。「言い方がきつくなっていたら教えて」。漠然と頼むと、相手も言い出せません。
「まだいける」は、判断ではない
確認しておきたい感覚があります。
「まだいける」と感じているとき、それは判断ではなく慣れであることが多い。実際に余力があるかどうかとは、別の話です。
判断に使えるのは、数字と行動です。睡眠時間、休んだ日数、体重の変化。感覚より正確です。
とくに、連続で休んだ日数が効きます。1日おきに休んでも、回復しきらないことがあります。
倒れると、いちばん迷惑がかかる
休まない理由として、「休むと迷惑がかかる」がよく挙がります。
ただ、倒れたときの影響のほうが、はるかに大きい。数日休むのと、数か月抜けるのとでは、比べるまでもありません。
そして、倒れる直前まで働いた人の仕事は、引き継ぎができません。急に止まるからです。早めに休むほうが、周りへの影響も小さい。
不調が続くなら、受診する
最後に、これははっきり書いておきます。
眠れない状態が数週間続いている、気分の落ち込みが続いている、体の不調が改善しない。こうした場合は、気合いの問題として扱わないでください。
医療機関に相談する。早いほど、回復も早く済みます。そして、長時間労働が構造的なものであれば、労働相談の窓口もあります。
まとめ
- 無視できてしまうので、合図の感度が下がっていく
- できてしまうぶん、周りも止めない
- 積み上げたものは、数日では戻らない
- 睡眠・食欲・人への言い方。観測できる合図を3つ決める
- 身近な人に、具体的に頼んでおく
- 倒れたときの影響のほうが大きい。引き継ぎもできない
自分の状態は、仕事人間診断で確認できます。