独立が正解とは限らない。会社にいるほうが力が出る人もいる
独立が正解とは限りません。売る仕事を他の人が担う環境のほうが、強みが出る人はいます。社内で裁量と収入を伸ばす道を整理しました。
- こんな人に
- 独立するか会社に残るか迷う人
- 結論
- 独立の成否は総合点ではなく組み合わせ。社内で裁量を増やす道がある
- 読む時間
- 約3分
独立や起業の話は前向きに語られるので、会社にいることが消極的な選択に見えることがあります。実際には、組織の中のほうが力が出る人は多くいます。
そして、語られる話には偏りがあります。うまくいった人の話は出てきますが、戻った人の話は表に出ません。
独立に必要なのは、能力の総合点ではない
独立には、専門の力に加えて、売る力・値付け・経理・営業・資金繰りが必要です。
専門の力が高くても、他が苦手なら成果は出ません。逆に、専門の力が中くらいでも売る力が高ければ回ります。独立の成否は、総合点ではなく組み合わせで決まります。
そして、売る仕事を他の人がやってくれる環境では、専門の力がそのまま成果になります。
つまり、どちらが優れているかではなく、どちらに向いているかという話です。
会社にいることの、実際の価値
- 売る仕事を、他の人が担ってくれる。これがいちばん大きい。
- 収入が読める。生活の設計ができ、判断に余裕が生まれます。
- 大きな案件に関われる。個人では取れない規模の仕事がある。
- 失敗の代償が小さい。試せる回数が多いということです。
- 教えてくれる人がいる。独立すると、これがなくなります。
もう1つ、社会保険と福利厚生も大きい。金額に直すと、想像より大きな差になります。
社内で、裁量を広げる道
会社にいながら、独立に近い自由度を得ることはできます。
- 専門性を深めて、判断が自分を通るようにする。その領域の決定が自分なしで進まなくなれば、裁量は自然に増えます。
- 仕組みを作る側に回る。手順や制度を設計した人の影響は、長く残ります。
- 社内で新しい取り組みを立ち上げる。資金も人も会社のものを使えます。
リスクを取らずに、裁量だけ増やす形です。実際、これがいちばん効率のいい道であることは少なくありません。
そして、この3つは社外でも通用します。会社に残る場合でも、出る場合でも、無駄になりません。
外に出られる状態を保つ
会社にいると決めた場合も、やっておくべきことがあります。
専門性を、外から見える形にしておくこと。職務経歴書を年に一度書き直す。転職しなくても、書けるかどうかで自分の現在地が分かります。
外に出られる状態でいることは、いまの会社での交渉力にもなります。
書くときは、担当した業務ではなく、出した結果を書く。「◯◯を担当」ではなく「◯◯を△△まで改善」。書けないなら、そこが弱い部分です。
副業で、確かめてみる
独立への関心が消えないなら、副業で試すのが確実です。
売る仕事、値付け、経理。苦手だと思っていたものが、やってみると平気なこともあります。逆に、想像以上に負担だと分かることもある。
どちらにしても、判断材料が増えます。辞めてから気づくより、はるかに安く済みます。
まとめ
- 独立の成否は、能力の総合点ではなく組み合わせで決まる
- 売る仕事を他の人が担う環境では、専門の力がそのまま成果になる
- 会社にいる価値は、収入の安定より「試せる回数の多さ」
- 専門性を深める・仕組みを作る・社内で立ち上げる、で裁量は増やせる
- 職務経歴書を年に一度書き直し、外に出られる状態を保つ
- 関心が消えないなら、副業で確かめる。辞めてから気づくより安い