仕事

資格は何のために取るのか。勉強を始める前に決める3つのこと

資格の失敗には、受からずに終わる形と、受かったのに使い道がなかった形があります。件数として多いのは後者です。始める前に一行ずつ書いておきたい3つの問いをまとめました。

この記事について
こんな人に
資格の勉強を始めようとしている人
結論
多い失敗は落ちることではなく、受かったのに使い道がなかったこと
読む時間
約3分

資格の失敗には、二つの形があります。受からずに終わる形と、受かったのに使い道がなかった形。件数として多いのは、実は後者のほうです。だから選ぶときの問いは、難易度ではなく用途から始めるほうがうまくいきます。

始める前に、3行だけ書く

教材を買う前に、次の3つを一行ずつ書いてみてください。書けないなら、まだ選ぶ段階ではありません。

  • 誰に見せるのか。採用担当か、社内の上司か、目の前のお客さんか。相手によって効く資格は変わります。
  • 何ができるようになるのか。「詳しくなる」ではなく、具体的にどんな作業を任されるようになるかを書く。
  • いつまでに取るのか。期限のない勉強は、たいてい半年後に止まっています。試験日から逆算する。

この3つが埋まると、選択肢は自然に絞られます。逆にここが空欄のまま難易度だけで選ぶと、合格したあとに何も変わらないという、いちばん残念な結果になりがちです。

資格の効き方は、3種類ある

同じ「資格」でも、仕事への効き方はまったく違います。ここを混同すると、期待した変化が起きません。

  • ① 持っていないと働けないもの。就業要件になる資格。介護、電気工事、設置義務のある職種など。年齢や経歴より優先されます。
  • ② 持っていると仕事が来やすいもの。信用の裏づけになる資格。ただし、来るかどうかは実績と組み合わせて決まります。
  • ③ 知識の抜けを埋めるもの。学習の目標として使う資格。取ること自体では、外からの評価は変わりません。

①を狙っているつもりで③を取ってしまうと、「意味がなかった」という感想になります。取ろうとしている資格がどれなのかを、先に確かめてください

難易度ではなく、作業への耐性で選ぶ

資格の勉強は、短くても数か月続きます。この期間を決めるのは頭の良さではなく、その分野の作業を毎日やっても苦にならないかです。

数字の照合が苦にならない人にとって、簿記は淡々と進みます。条文を読むのが苦にならない人にとって、法律系は苦行になりません。逆に、合わない分野を根性で押し切ろうとすると、多くの場合3か月目で止まります。

合う・合わないは、30分だけ触ってみれば分かります。簿記なら第1問、法律系なら条文を1ページ。買う前に試してください。

「取れば変わる」と思わない

資格は、扉を開ける鍵になることはありますが、扉の向こうを歩くのは自分です。

実際に効いている人を見ると、資格そのものより資格を取る過程で作った関係や、取ったあとに動いた量が効いています。合格を終点に置くと、そこで止まります。

だから、①誰に見せるか、を最初に書いておくことが効きます。見せる相手が決まっていれば、合格の翌日にやることが自然に決まります。

2つ目を、掛け合わせる

同じ資格を持つ人は、たいていたくさんいます。だから位置を取るのは、資格そのものではなく組み合わせのほうです。

簿記と英語。宅建と建築の現場経験。FPと人事の実務。一つひとつは平凡でも、掛け合わせると急に希少になります

1つ目は本命の分野で、2つ目は隣接する分野から。限られた時間では、この積み方がいちばん効率的です。

まとめ

  • 多いのは「受からなかった」より「受かったのに使い道がなかった」失敗
  • 始める前に「誰に見せるか・何ができるようになるか・いつまでに」を書く
  • 資格の効き方は、就業要件・信用の裏づけ・知識の穴埋めの3種類
  • 難易度ではなく、その作業を毎日やれるかで選ぶ
  • 合う・合わないは30分触れば分かる。買う前に試す
  • 1つ目は本命、2つ目は隣接分野。掛け合わせで希少になる
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