嫌なことがあった日を、家に持ち帰ってしまう
嫌なことがあった日、そのまま家に持ち帰ってしまう。これは意志の弱さではなく、区切りが物理的に用意されていないことが原因です。合図の作り方をまとめました。
- こんな人に
- 仕事の嫌なことを家に持ち帰る人
- 結論
- 気持ちではなく区切りの問題。毎回同じ合図を1つ作る
- 読む時間
- 約2分
仕事で嫌なことがあった日、家に帰ってからも引きずってしまう。切り替えようと思っても切り替わらない。これは気持ちの問題ではなく、区切りが用意されていないことが原因であることが多い。
そして、区切りは自分で作れます。
通勤には、移動以外の機能があった
電車に乗る、歩く、着替える。これらは移動の手段であると同時に、場面が変わったことを知らせる合図でした。
在宅勤務が増えて、この合図がなくなった人は多いと思います。同じ部屋、同じ服、同じ椅子のまま夜になれば、頭は切り替わりません。
そして、合図がないと、始まりも曖昧になります。一日中うっすら働いている状態が、いちばん疲れます。
合図は、内容ではなく反復で効く
何をするかは重要ではありません。毎回同じであることが重要です。
- 着替える。いちばん確実で、いちばん軽い。
- 外を一周する。5分でよく、天気も関係ありません。
- 機器の電源を切る。物理的に見えなくなるのが効きます。
- 部屋を変える。ワンルームなら、椅子の向きを変えるだけでも。
同じ動作を繰り返すと、その動作自体が切り替えの引き金になります。意志ではなく条件づけで切り替えるのがこの方法です。
定着までは、2週間ほど見てください。最初の数日で効かなくても、続けると働き始めます。
未完了は、頭が保持し続ける
引きずる原因のもう一つが、終わっていない仕事です。
未完了のことがらは、忘れないよう頭が保持し続けます。これは意志の問題ではなく仕組みの問題です。だから「考えないようにする」では止まりません。
効くのは、終業時に未完了を書き出すこと。紙が覚えていてくれると分かると、頭は保持をやめます。3行で足ります。
このとき、次にやることまで書く。「明日、この確認から」。続きが決まっていると、頭が反すうする理由がなくなります。
切り替えが速すぎる場合の弱点
逆に、切り替えが速すぎる人にも課題があります。前の場面を引きずらないぶん、考えの続きが残らないことです。
こだわりが薄く見えたり、自分の意見が定まらなかったりする。この場合は、切り替える前に一行だけ書き残しておくと、次に戻れます。
書くのは、結論ではなく引っかかりで構いません。「あの言い方、少し気になった」。次に考える手がかりになります。
引きずる日があってもいい
最後に。毎回きれいに切り替えられる必要はありません。
大きな出来事があった日は、引きずるのが自然です。問題になるのは、それが常態化しているときだけです。
週の大半で引きずっている、休日も仕事のことを考えている、眠れない。こうした状態が続いているなら、切り替えの技術ではなく、負荷そのものを見直す段階です。
まとめ
- 通勤には、場面が変わったことを知らせる機能があった
- 合図は内容ではなく、毎回同じであることで効く
- 着替える・外を一周する・電源を切る・部屋を変える
- 未完了は頭が保持し続けるので、終業時に3行書き出す
- 切り替えが速すぎる人は、一行書き残してから切り替える
- 常態化しているなら、技術ではなく負荷を見直す