好かれているのは、演じた自分。だから好かれるほど不安になる
嫌われないように意見を合わせ、好き嫌いを言わずにいる。うまくいっているようで、長く続くほど苦しくなります。小さな正直から始める話です。
- こんな人に
- 相手に合わせて素を出せない人
- 結論
- 一気に全部は出さない。小さな好き嫌いから1つずつ
- 読む時間
- 約2分
相手に合わせる。好き嫌いを言わない。行きたくない場所にも、行きたいと言う。
関係は保てます。でも、あるとき急に全部が嫌になる。この形は、長く続くほど苦しくなります。
そして、周りからは順調に見えます。だから、誰も心配しません。
好かれているのが、自分ではない
苦しさの正体は、はっきりしています。好かれているのが本当の自分ではないと、自分で分かっているからです。
だから、好かれるほど不安になる。ばれたら終わる、という前提がついてまわります。そして、演じるほど本当の自分との差が広がり、不安が増えていきます。
この往復が続くと、限界が来ます。関係を切りたくなるのは、たいてい相手のせいではありません。
このとき、相手には何が起きたか分かりません。うまくいっていたはずの関係が、理由なく終わったように見えます。
一気に全部を出さない
ここで、よく言われるのが「素を見せればいい」です。ただ、そう簡単ではありません。
急に全部を出すのは、相手を試す形になってしまいます。「これでも好きでいてくれるか」という試験になり、相手は困ります。
やるなら、少しずつです。
それに、急に変わると相手も戸惑います。これまでの関係を否定されたように受け取られることもあります。
食べ物の話から始める
いちばん安全な入口が、これです。
小さな好き嫌いを、1つだけ正直に言う。「実はそれ苦手なんだ」「こっちのほうがいい」。食べ物や休日の過ごし方なら、関係に影響しません。
そして、壊れないことを確認する。それが目的です。1回では変わりませんが、3回、5回と重ねると、出せる範囲が広がります。
順番としては、好き嫌い → 予定の希望 → 意見。後ろにいくほど関係に影響するので、前から慣らしていきます。
「自分は違うけど」を頭につける
意見を合わせたくなったときに使える言い方があります。
「自分は違うけど、そういう考え方もあるね」。否定にはならず、自分の位置も示せます。
いきなり反対するのは難しくても、この形なら言えることがあります。合わせながら、自分を消さないための言い方です。
もう1つ、「少し考えたい」も使えます。その場で合わせなくて済むので、時間を稼げます。
出せる相手を、1人だけ作る
全員に素を出す必要はありません。むしろ、無理です。
素でいられる相手が1人いれば、かなり楽になります。その1人がいることで、ほかの場所で演じることの負担が下がるからです。
恋愛相手でなくて構いません。友人でも、家族でも、同僚でも。1人いるかどうかが、大きな差になります。
まとめ
- 好かれているのが自分ではないと分かっているから、好かれるほど不安になる
- 周りからは順調に見えるので、誰も心配しない
- 急に全部を出すと、相手を試す形になってしまう
- 好き嫌い→予定の希望→意見、の順で慣らしていく
- 「自分は違うけど」「少し考えたい」を持っておく
- 全員に出す必要はない。素でいられる相手が1人いれば変わる
自分の状態は、心のブロック(人間関係・恋愛)診断で確認できます。