すれ違いの原因は、性格ではなく必要な距離が違うだけ
同じ行動が、相手にはまったく別の意味に見える。相性の問題として語られがちなすれ違いの多くは、必要な距離のずれを伝えていないことから起きています。
- こんな人に
- 相性が悪いと感じている二人
- 結論
- 性格ではなく必要な距離が違うだけ。行動ではなく伝える順番を変える
- 読む時間
- 約2分
相性が悪い、と言われる関係を分解していくと、性格の不一致ではないことがよくあります。必要としている距離が違うだけで、しかもそれをお互いに言っていない。
そして、距離の好みは、自分でも言葉にしていないことが多い。言えないので、行動で伝えようとします。
同じ行動が、逆の意味になる
- 一人の時間が必要な人が、連絡を控える。→ 本人は回復、相手には拒絶に見える。
- 不安が出やすい人が、頻繁に連絡する。→ 本人は安心の確認、相手には束縛に見える。
- 先を考える人が、条件の話をする。→ 本人は誠実さ、相手には値踏みに見える。
どれも悪意はありません。同じ行動に、別の説明がついているだけです。そしてこのずれは、説明すれば解消できます。
そして、説明がないと、悪いほうの解釈が採用されます。理由が分からないとき、人は自分に不利な説明を選びがちです。
「なぜそうするのか」を先に言っておく
行動を変える必要はありません。変えるべきは、伝える順番です。
「疲れると一人の時間が要る。冷めたわけじゃない」。この一言があるかどうかで、同じ行動の意味が変わります。事後に説明するより、事前に共有しておくほうが効きます。
伝えるのは、関係が落ち着いているときに。何かあった直後だと、言い訳として受け取られます。
頻度は、話し合っていいこと
連絡の頻度は、多くの人が話し合わないまま「察する」で進めています。だからずれます。
実用的なのは、責める形ではなく希望として伝えることです。「毎日じゃなくていいけど、週に一度は声を聞きたい」。要望の形にすると、相手が実行できます。
そして、数字を入れると実行しやすくなります。「もっと」ではなく「週に一度」。曖昧だと、満たされたかどうかが分かりません。
距離は、時期によって変わる
同じ人でも、忙しい時期には一人の時間が必要になり、落ち着けば会いたくなります。
ここを固定的に扱うと、「最近冷たい」という話になります。実際には状態が変わっただけ、ということが多い。時期の話なのか、関係の話なのかを分けると、無用な心配が減ります。
見分ける手がかりは、相手の生活に変化があったかです。仕事、体調、家族。心当たりがあれば、時期の話である可能性が高い。
合わない距離もある
一方で、話し合っても埋まらない差もあります。毎日会いたい人と、月に数回でいい人。どちらも間違っていませんが、両立は難しい。
この場合、どちらかが我慢する形は長続きしません。合わせた側に不満が溜まり、あとから出てきます。
早い段階で分かるほど、お互いにとって損が少ない。だから、距離の話は先にするほうがよいのです。
まとめ
- すれ違いの多くは、性格ではなく必要な距離のずれ
- 同じ行動に別の説明がついているだけのことが多い
- 行動ではなく、伝える順番を変える。事前に共有する
- 頻度は話し合ってよい。責める形ではなく希望として伝える
- 距離は時期で変わる。関係の話と混同しない
- 埋まらない差もある。我慢で埋めると、あとから出てくる