報告すると必ず上を返される。片方が降りれば終わる関係
良い報告をすると、必ず上を返される。この関係は片方だけでは成立しません。相手を変えるより、自分が競技場から出るほうが速い、という話です。
- こんな人に
- 報告するたび上を返される人
- 結論
- 張り合いは両方が参加して成立する。片方が降りれば終わる
- 読む時間
- 約2分
報告をすると、必ず上を返される。旅行の話をすれば、もっと遠くの話が返ってくる。仕事の話をすれば、もっと大きい案件の話になる。
この関係は疲れます。ただ、抜け方はわりと単純です。
そして、相手を変える必要はありません。
片方だけでは、起きない
まず前提として、張り合いは両方が参加して初めて成立します。
上を返されたときに、こちらもさらに上を出そうとする。あるいは、次はもっと良い報告をしようと考える。この時点で、同じ競技場に立っています。
相手が悪いという話ではありません。近い立場、似た年齢、同じ分野。条件がそろうと自然に起きる現象です。
だから、関係が近いほど起きやすい。まったく違う分野の人とは、比べようがないので起きません。
降りると、たいてい終わる
抜け方は、こちらが降りることです。
- 勝ち負けのない相づちだけを返す。「すごいね」で止めて、自分の話を足さない。
- 報告そのものを減らす。成果の話をする相手を、別に持つ。
- 比べられたら、乗らない。「そうなんだ」で終える。反論も、上乗せもしない。
数回続けると、相手も張り合わなくなることが多い。相手が求めているのは勝ちではなく、反応だからです。
それでも続く場合は、質問に切り替えるのも効きます。「どうやったの?」。競技ではなく、教える側と聞く側の関係に変わります。
もやっとする自分を、責めない
相手の良い知らせを聞いて、一瞬もやっとする。これはほとんどの人に起きます。
大事なのは、感じることと、行動に移すことは別だという点です。もやっとしたことを責めても、消えません。そこで止められるかどうかだけが問題です。
そして、この反応は自分の状況と連動します。手応えがないときほど、比較は強くなる。原因は相手ではなく、自分の側にあることもあります。
確かめる方法があります。調子の良い時期にも、同じ話でもやっとするか。しないなら、相手の問題ではありません。
成果の話をする相手を、分ける
実務的にいちばん効くのが、これです。
全部の話を、同じ相手にしなくていい。成果の話は競わない相手に、悩みの話は聞ける相手に。分けておくと、どちらの関係も長持ちします。
張り合いの相手とも、別の話題なら心地よく過ごせることがあります。関係を切る必要はありません。話題のほうを変えるだけで足ります。
そして、成果を話せる相手は、少なくて構いません。1人か2人いれば足ります。全員に共有する必要はありません。
自分の側の要因も、見ておく
最後に。フレネミー診断には「自分の側の要因」という軸があります。
ここが高く出た人は、この診断をいちばん活かせます。相手を変えるのは難しいのですが、自分の反応は今日から変えられるからです。
正直に答えられた人ほど、関係が早く変わります。