意識の向きは、切り替えられる。外と内の使い分け
外を見る力も、内を見る力も、どちらも必要です。問題は片側に固定されること。場面の変わり目に合図を作って、意識的に向きを変える方法をまとめました。
- こんな人に
- 意識が外か内かに固定されている人
- 結論
- どちらも必要。場面の変わり目に合図を作って、向きを変える
- 読む時間
- 約2分
人の気持ちに敏感な人と、自分の考えを深められる人。よく比べられますが、優劣ではありません。
いま意識がどちらを向いているかの違いです。そして、向きは変えられます。
性格の外向性・内向性とは、別のもの
混同されやすいので、先に分けておきます。
- 外向性・内向性。人といるとエネルギーが増えるか、減るか。性格の傾向で、比較的変わりにくい。
- 外向き・内向きの意識。いま注意がどちらを向いているか。場面と状態で、かなり動きます。
この記事が扱うのは後者です。人といるのが好きな内向き意識の人もいますし、その逆もいます。
片側に固定されると、その側の弱点が出る
どちらの向きにも、強みと弱点があります。
- 外向きのまま固定。場は見えるが、自分の消耗に気づけない。倒れるまで平気だと思っている状態になります。
- 内向きのまま固定。自分のことは分かるが、場の変化に気づくのが遅れる。そして、同じ考えが回り続けます。
問題は、どちらを向いているかではなく、そこから動けないことです。
切り替えは、自然には起きない
ここが実務的に重要な点です。
意識の向きは、放っておくと得意なほうに寄ります。切り替えは、意識的にやるしかありません。
だから、合図を作ります。場面の変わり目に紐づけておくと、実行しやすくなります。
- 会議が終わったら、1分だけ自分の状態を見る。外向きから内向きへ。
- 家に着いたら、外の話をいったん切り上げる。持ち帰らないための切り替えです。
- 朝、外に出る前に、今日の自分の調子を確認する。内向きから始めて、外へ。
疲れると、切り替えが利かなくなる
もう1つ、知っておくと役に立つことがあります。
切り替えの力は、疲れると真っ先に落ちます。いつもならできる切り替えができない。これは、休むべき合図として使えます。
逆に言えば、睡眠と余裕が戻ると、切り替えも戻ります。技術の問題ではなく、状態の問題であることが多い。
両方使えると、何が起きるか
切り替えられる状態になると、こうなります。
- 場の変化に気づき、しかも自分の消耗にも気づける。
- 人の感情を受け取りつつ、自分の状態と分けられる。
- 深く考えたあとに、切り上げられる。
ただし、注意点が1つ。気づける人には、気づく仕事が集まります。切り替えの力を、断る判断のほうにも使ってください。
固定されている人を、責めない
最後に。片側に固定されている人に「もっと周りを見ろ」「自分を大事にしろ」と言っても、たいてい届きません。
止まり方が違うだけで、能力の話ではないからです。効くのは、具体的な合図を1つ渡すこと。「会議のあと、1分だけ自分の状態を見て」。それくらいの粒度なら、動けます。
いまの向きは、外向き意識・内向き意識診断で確認できます。