10人が褒めても、1人の否定が何日も残る
一つの否定が何日も残る。全部を平等に受け取る必要はありません。事実の指摘、好みの表明、攻撃。分けると、拾うべき量がはっきりします。
- こんな人に
- 批判が長く残ってしまう人
- 結論
- 事実の指摘は受け取り、好みは参考にし、攻撃は捨てる
- 読む時間
- 約3分
10人が褒めても、1人の否定が残る。しかも、何日も消えない。
これは記憶の仕組みの問題でもあるので、意志では変えられません。変えられるのは、受け取り方のほうです。
そして、受け取り方は手順として決められます。気の持ちようの話ではありません。
批判は、3種類ある
- 事実の指摘。「この数字が違う」「ここが分かりにくい」。受け取る。改善の材料になります。
- 好みの表明。「自分は好きじゃない」「もっとこうしてほしい」。参考にする。合わない人がいるのは当然です。
- 攻撃。内容がなく、人格に向かっているもの。捨てる。拾うものがありません。
この分類をすると、実際に受け取るべき量は、思っているよりずっと少ないことが分かります。
目安として、10件のうち事実の指摘は2、3件ということがよくあります。残りは、参考にするか、捨てるかのどちらかです。
分類は、書き出すとできる
頭の中では分類できません。感情が先に動くからです。
批判の言葉を、そのまま書き出す。そして、3つのどれかを横に書く。文字にすると、意外なほど機械的にできます。
そして、事実の指摘だけをメモに残し、あとは消す。残すものを選ぶ作業です。
分類に迷ったら、「明日、何をすればいいか分かるか」で判断できます。分かるなら事実の指摘、分からないならそれ以外です。
内容と、自分を切り離す
もうひとつ、重要な区別があります。
批判は、行動や成果への評価であって、人格への評価ではありません。この2つが混ざると、指摘のたびに自分の価値が揺れます。
「この資料は分かりにくい」と「あなたはだめだ」は、まったく別のことです。前者を後者として受け取っていないか、確認してみてください。
そして、言う側も区別していないことがあります。行動を指摘したいのに、人格を指す言葉になっている。相手の言葉を、こちらで分け直して構いません。
自分の基準があると、情報になる
批判に強い人は、打たれ強いわけではありません。参照先が複数あるだけです。
自分の基準、信頼する数人の意見、実際の結果。3つあれば、1つが揺れても全部は揺れません。
作り方は簡単です。出す前に「自分としては何点か」を決めておく。あとから動かさない。これを繰り返すだけで、物差しが育ちます。
あわせて、良かった指摘を残しておく。あとで見返すと、批判が改善につながった記録として残ります。
体力が落ちていると、長く残る
最後に、見落とされやすい要因を。
同じ批判でも、疲れているときは何倍も重く感じます。睡眠が足りていないと、否定的な情報のほうが記憶に残りやすくなります。
批判が長く残る時期が続いているなら、まず休むほうが早いことがあります。受け取り方の問題ではなく、体調の問題であることも珍しくありません。
まとめ
- 受け取り方は、気の持ちようではなく手順として決められる
- 事実の指摘は受け取り、好みは参考にし、攻撃は捨てる
- 10件のうち、受け取るべきは2、3件のことが多い
- 「明日、何をすればいいか分かるか」で分類できる
- 言う側も区別していない。こちらで分け直していい
- 疲れているときは何倍も重く感じる。体調の問題であることも多い
自分の傾向は、心のブロック(他人からの評価)診断で確認できます。