迷ったとき、コインを投げていい場面と、いけない場面
決められないことのすべてが、慎重に検討すべき問題ではありません。どちらでもいい選択に時間をかけると、本当に重要な判断のための余力が減ります。線引きの方法をまとめました。
- こんな人に
- 決められないことが多い人
- 結論
- 調べても決まらない迷いがある。その場合は時間をかけること自体が損
- 読む時間
- 約3分
決められないことがあるとき、多くの人はもっと情報を集めようとします。けれど情報を集めても決まらない種類の迷いがあります。この二つを見分けられると、時間の使い方が変わります。
そして、見分けは数秒で済みます。
迷いには、2種類ある
- 情報が足りなくて決まらない。調べれば決まります。この場合は、何を知れば決まるのかを書き出すのが早い。
- 情報は十分だが、どちらも同じくらい良い。これは調べても決まりません。むしろ、調べるほど迷います。
2つ目に該当するなら、時間をかけること自体が損失です。どちらを選んでも結果の差が小さいのだから、早く決めて動いたほうが得られるものが多い。
見分ける問いは1つです。「あと1時間調べたら、決まるか」。決まらないと思うなら、2つ目です。
コインを投げていい条件
- 取り返しがつく。後から変更できるか、失うものが小さい。
- 差が小さい。どちらの選択肢も、そこそこ良い。
- すでに十分調べた。これ以上調べても、新しい材料が出てこない。
- 期限が近い。決めないこと自体がコストになっている。
4つとも当てはまるなら、迷う時間のほうが高くつきます。昼食のメニューに5分かけるのは、その5分の価値を超えていません。
そして、小さい判断を早く済ませるほど、大きい判断に力が残ります。判断の総量には限りがあります。
コインを投げてはいけない場面
- 取り返しがつかない(退職、契約、大きな支出、住まい)
- 他人に影響が及ぶ
- まだ調べていないことがある
- 判断が感情に強く引っ張られている自覚がある
とくに最後は要注意です。疲れているとき、人は「もう決めてしまいたい」という理由で決めます。これは決断ではなく、判断からの逃避です。
このときは、決めないことを決める。「明日の朝に決める」と置いておくだけで、判断の質が戻ります。
コインには、もう一つの使い方がある
面白いのは、投げた瞬間に答えが出ることです。
結果が出たとき、ほっとしたか、それとも「もう一回」と思ったか。この反応が、本当の希望を教えてくれます。
だから、結果に従う必要すらありません。投げるのは、自分の反応を見るためです。占いも、同じ使い方ができます。
この使い方なら、結果が何であっても損がありません。分かるのは、自分がどちらを望んでいるかだけです。
決めたあとは、検証しない
どちらでもいい選択の場合、選んだあとに「もう一方だったら」と考えるのは意味がありません。
比較する材料が存在しないからです。選ばなかった側がどうなったかは、永久に分かりません。
実用的なのは、選んだほうを良くすることに時間を使うことです。多くの選択は、選んだ後の行動のほうが結果に効きます。
まとめ
- 迷いには「情報が足りない」と「どちらも同じくらい良い」の2種類がある
- 後者は調べても決まらない。時間をかけること自体が損失
- 取り返しがつく・差が小さい・十分調べた・期限が近い、なら即決でよい
- 取り返しがつかない、他人に影響する、感情に引っ張られているときは避ける
- 投げた瞬間の自分の反応が、本当の希望を教えてくれる
- 決めたあとは比較しない。選んだほうを良くすることに時間を使う