暮らしとお金

田舎暮らしは、車があるかどうかで難易度が変わる

買い物も通院も送迎も、車前提で設計された地域が多くあります。運転しない人が地方で暮らす場合の選択肢と、年齢とともに来る問題を整理しました。

この記事について
こんな人に
地方への移住を考えている人
結論
難易度を決めるのは車。候補地で「車なしの1日」を試す
読む時間
約2分

田舎暮らしの話をするとき、車の話は地味なので後回しにされます。ところが実際には、これがいちばん大きい条件です。

そして、住んでからでは変えられません。場所を選び直すしかなくなります。

車前提で、街が設計されている

郊外型のスーパー、幹線道路沿いの店、駐車場のある病院。多くの地域は、車で移動することを前提に作られています。

その結果、車がないと次のことが起きます。

  • 買い物が、週1回のまとめ買いになる(あるいは配達に頼る)
  • 通院のたびに、家族の予定を調整することになる
  • 子どもの送迎ができない(部活、習い事、通学)
  • 仕事の選択肢が、公共交通で行ける範囲に限られる

移動そのものより、移動できないことによる制約のほうが大きい

とくに、急な用事に対応できません。体調を崩したとき、子どもの迎えが必要になったとき。予定できる移動より、予定できない移動のほうが困ります。

「車なしの1日」を試す

確認方法は簡単です。候補地に滞在して、1日だけ車を使わずに過ごす。

買い物に行く、病院の場所まで行ってみる、駅まで歩く。半日で結論が出ます

公共交通は、本数を調べておいてください。平日と休日で大きく違うことがあります。

あわせて、最終便の時刻も確認してください。帰れない時刻が早いと、行動できる範囲が実質的に狭まります。

2台必要かどうかで、費用が変わる

世帯で2台必要な地域は珍しくありません。夫婦それぞれが別方向に通勤する場合、1台では成立しません。

車1台の維持費は、保険・車検・税・燃料・駐車場を合わせるとかなりの額になります。2台なら、その倍

家賃が安くなった分が、ここで消えることがあります。総額で比べてください。

そして、雪の多い地域では、さらに費用が乗ります。冬用の装備、除雪、車の傷み。地域によって差が大きい部分です。

年齢とともに、来る問題

いま運転できても、いつまでも運転できるわけではありません。

運転をやめたあと、その場所で暮らせるか。ここを移住の時点で考えておく人は多くありません。

判断材料としては、次のようなものがあります。

  • 徒歩圏に、スーパーか商店があるか
  • 公共交通、コミュニティバス、乗合タクシーがあるか
  • 配達サービスが届く地域か
  • 通院の足を、行政や地域が支援しているか

運転しないなら、地方都市の中心部

自然や生活費を求めつつ、運転はしたくない。この場合の現実的な選択肢が、地方都市の駅近です。

都市部より生活費が安く、公共交通も使える。自然も近い。二択で考えると見落としますが、実際にはここが噛み合う人は多くいます。

選ぶときは、駅からの距離より、店と病院からの距離で見てください。毎日使うのは、駅ではないことが多い。

まとめ

  • 多くの地域は、車前提で設計されている
  • 移動より、移動できないことによる制約のほうが大きい
  • 候補地で「車なしの1日」を試すと、半日で結論が出る
  • 世帯で2台必要な地域も多い。家賃が安くなった分が消えることがある
  • 運転をやめたあと、その場所で暮らせるかを先に考える
  • 運転しないなら、地方都市の駅近が現実的
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