「会議が多い」を数字で語る。時間を取り戻す4つのステップ
会議を減らしたいのに話が進まないのは、主張が感覚のままだから。時給の出し方、会議の実コスト計算、4分類での仕分け、通る提案の作り方を順に解説します。
- こんな人に
- 会議の多さを何とかしたい人
- 結論
- 感覚では通らない。時給と会議のコストを数字にしてから提案する
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- 約3分
「会議が多くて自分の仕事が進まない」。多くの職場で言われていて、そしてほとんど改善されない主張です。理由ははっきりしていて、感覚のままでは意思決定の材料にならないからです。
感覚の主張は通らない
「会議が多い」と言われた側は、「必要だから設定している」としか答えようがありません。多い・少ないは主観なので、そこで議論が止まります。
一方、「この定例は年間で約280万円かかっています」と言われると、話が変わります。金額は共通の物差しなので、必要かどうかを検討する土台になる。減らしたいなら、まず数字に変換します。
ステップ1:自分の時給を出す
会社にとっての人件費は、額面の年収より高くつきます。社会保険料の会社負担、設備費などが乗るためです。ざっくり年収の1.3〜1.5倍を目安に置きます。
年収500万円、年間労働2000時間なら、500万 × 1.4 ÷ 2000 = 時給3500円。1時間の会議に自分が出ると、会社としては3500円を投じている計算になります。
ステップ2:会議の実コストを出す
会議のコストは、参加者の時給の合計 × 時間です。準備と移動も加えます。
- 参加者6人、平均時給3500円、1時間の定例 = 2.1万円
- 資料準備に担当者が1時間かける = +3500円
- 週1回・年48回 = 約118万円
ここに、会議が細切れに入ることで失われる集中時間は含まれていません。実際のコストはこれより大きくなります。まずは計算しやすい直接コストだけで十分です。
ステップ3:会議を4つに仕分ける
出ている会議を、目的で4つに分類します。分類が決まると、扱い方も決まります。
- 決める会議:意思決定が目的。決定権を持つ人が必要。残す
- 作る会議:議論して案を出す。少人数で時間を長めに。残す
- 共有する会議:報告と伝達。多くは文書で代替できる。削減候補
- 集まる会議:関係維持が目的。頻度を落として残す価値はある
削減の主戦場は「共有する会議」です。共有は非同期でできるうえ、文書のほうが検索も再利用もできます。ここを文書に置き換えるだけで、多くの職場では会議時間が2〜3割減ります。
ステップ4:提案の形にする
数字と分類がそろったら、提案にします。通る提案には共通の型があります。
- 対象を1つに絞る(全部変えようとしない)
- 現状のコストを金額で示す
- 代替案を具体的に示す(例:週次定例を隔週にし、間の週は書面共有)
- 期限を切って試す(例:まず2か月、問題があれば戻す)
- 判断基準を先に決める(例:意思決定の遅れが出なければ継続)
「戻せる」形にするのが重要です。恒久的な変更に見えると、決裁する側のリスクが上がって止まります。
減らせない会議への対処
構造上どうしても減らせない会議もあります。その場合は、出方を変えます。冒頭15分だけ参加する、議事録担当を持ち回りにして自分の準備負担を減らす、資料を事前配布して読み上げをなくす。
ゼロにできなくても、1回あたり15分削れれば、週2回の会議なら年間で約24時間戻ってきます。丸3日分です。
まとめ
- 感覚の主張は通らない。金額に変換する
- 時給は年収の1.3〜1.5倍を労働時間で割って概算
- 会議は「決める/作る/共有する/集まる」に仕分ける
- 共有の会議が削減の主戦場
- 対象を1つに絞り、期限つきで試せる形にすると通りやすい