比べてしまうのは意志ではなく、比べる相手が多すぎるから
人と比べるなと言われても、やめられません。それは意志の問題ではなく計算の問題です。比較の相手を減らす方法と、比較を情報として使う方法をまとめました。
- こんな人に
- 人と比べて落ち込みやすい人
- 結論
- 意志の問題ではなく計算の問題。比べる相手の数を減らす
- 読む時間
- 約3分
「人と比べても仕方がない」。正論ですが、これを聞いてやめられた人は、あまりいないと思います。比較は意志で止まるものではないからです。
そして、やめられない自分を責めると、そのぶん消耗が増えます。
比較そのものは、自然な機能
人は、自分の位置を絶対値では測れません。だから他人との相対で測ります。これは欠点ではなく、そういう作りになっているというだけです。
だから、比較をなくそうとしても失敗します。変えられるのは、比べる相手の数と、比べる項目のほうです。
項目のほうも効きます。比べる項目を1つに絞ると、負ける回数が減ります。全部で勝とうとすると、必ずどこかで負けます。
どこにいても足りないのは、計算の結果
ここが要点です。同時に何十人とも比べれば、収入・容姿・家庭・キャリア・健康のどれかでは必ず負けます。
20人と比べれば、20回の比較のうち何度かは負ける。100人と比べれば、負ける回数も増える。足りないと感じるのは性格ではなく、比較の回数が多いからです。
そして、目に入る人数はこの数十年で桁違いに増えました。昔は職場と近所で完結していたものが、いまは常時、無制限に流れてきます。
しかも、表示されるものは選ばれています。反応が多かったものが優先して流れてくるので、目に入る内容そのものが偏っています。
減らす方法は、単純
- 触れる時間を減らす。比較の回数は、見た回数に比例します。
- 特定の相手をミュートする。関係を切る必要はありません。表示を減らすだけで十分です。
- 見る時間帯を決める。疲れている夜に見ると、いちばん効きます。
道徳的な話ではなく、入力量の調整です。
どれを減らすかは、3日だけ記録すれば分かります。見たあとの気分を、10段階でつける。はっきり差が出ます。
比べるなら、1年前の自分と
比較そのものは、情報として使えます。ただし相手を変える必要があります。
1年前の自分と比べると、条件がそろっているので情報の質が高い。しかも、できるようになったことは自分では気づきにくいので、比べてはじめて見えます。
記録がないと比べられないので、月に一度、その月にできるようになったことを3つ書き出す。これだけで、比較が消耗ではなく材料に変わります。
思い出せないときは、1年前の自分が困っていたことを探すと出てきます。いまは困っていないなら、それが変化です。
見えているのは、切り取られた一部
当たり前のことですが、実感としては忘れがちです。
人が出すのは、うまくいった場面です。転職の成功、家族の写真、達成の報告。うまくいかなかった時期は、ほとんど流れてきません。
つまり、比べているのは自分の全体と、他人の最良の部分です。この比較で勝てるはずがありません。
まとめ
- 比較は自然な機能で、意志ではなくせない
- 足りないと感じるのは、比べる相手の数が多いから
- 減らす方法は、触れる時間・特定の相手のミュート・見る時間帯の指定
- 比べるなら1年前の自分と。条件がそろうので情報の質が高い
- 月に一度、できるようになったことを3つ書き出す
- 見えているのは、他人の最良の部分だけ