田舎の人付き合いは、関わらないという選択がしにくい
都市部では関わらない選択ができますが、人口の少ない地域では難しくなります。実態を移住前に確認する方法と、負担を減らす関わり方をまとめました。
- こんな人に
- 田舎の人付き合いが不安な人
- 結論
- 人口が少ないほど、関わらない選択がしにくくなる
- 読む時間
- 約3分
移住して合わなかった理由として、いちばんよく挙がるのが人付き合いです。景色でも仕事でもなく、ここ。
原因ははっきりしていて、人口が少ないほど、関わらないという選択が難しくなるからです。
そして、これは良し悪しではなく、規模から来る性質です。
都市部では、匿名でいられる
人が多い場所では、関わらないことが目立ちません。隣に誰が住んでいるか知らなくても、生活は成立します。
人口の少ない地域では、これが逆転します。参加しないことが目立つので、断り続けるには理由と労力が要ります。
実際に発生すること
- 自治会・町内会。加入が事実上の前提になっている地域があります。
- 当番。ゴミ集積所、集会所の掃除、神社や寺の行事。
- 消防団。地域によっては、若い世代に強く期待されます。
- 行事。祭り、運動会、草刈り。年間の日数が読めないと予定が組めません。
- お付き合い。冠婚葬祭、お裾分け、回覧板。
これらは地区によってまったく違います。同じ市町村でも、隣の集落では違うことが普通にあります。
そして、費用が発生するものもあります。自治会費、寄付、行事の負担金。年間の総額を聞いておくと、想定外が減ります。
移住前に、住民に聞く
自治体の移住相談窓口では、良い面が中心に語られがちです。悪気はなく、単に立場がそうだからです。
実態を知るには、実際に住んでいる人に聞くのがいちばん確実です。
- 「年間で、地域の行事は何日ありますか」
- 「当番は、どのくらいの頻度で回ってきますか」
- 「移住してきた人は、どのくらい参加していますか」
- 「消防団は、加入が前提ですか」
数字で聞くと、答えが具体的になります。
聞く相手は、移住して数年経った人がいちばん参考になります。地元の人には当たり前すぎて、話に出てきません。
関わることの、実際の価値
負担の話ばかり書きましたが、関わることには確かな見返りがあります。
- 災害のとき。最初に助けてくれるのは、近くにいる人です。
- 情報。空き家、仕事、農地。地域の情報は人から来ます。
- 子育て。見守ってくれる目が多いのは、大きな利点です。
- 孤立の防止。とくに高齢期に効いてきます。
田舎で本当に効くのは、景色より人間関係だという声は多い。
そして、関係は日常の中でしか作れません。困ったときだけ頼ろうとしても、そのときには関係がありません。
負担を減らす関わり方
- 最初の1年は、できるだけ参加する。ここで顔を覚えてもらうと、後が楽になります。
- できないことは、早めに伝える。「仕事の都合で夜の行事は出られない」を最初に言っておく。
- 役割を1つだけ引き受ける。全部断るより、1つ担うほうが結果的に断りやすくなります。
- 得意なことで貢献する。会計、資料作り、パソコン。地域では慢性的に足りていません。
ただし、いきなり改善を提案しない。長く続いている形には理由があります。まず引き受けて、事情が分かってからのほうが通ります。
まとめ
- 人口が少ないほど、関わらない選択が難しくなる
- 自治会・当番・消防団・行事・お付き合いは、地区ごとに違う
- 移住前に、住民に数字で聞く
- 関わることには、災害・情報・子育て・孤立防止という見返りがある
- 最初の1年は参加し、できないことは早めに伝える
- 全部断るより、1つ引き受けるほうが結果的に楽になる