災害のとき、最初に助けてくれるのは近くにいる人
行政の支援が届くまでには時間がかかります。その間に頼りになるのは、たまたま近くにいる人です。日ごろの関係が防災になる理由と、いま確認しておくことをまとめました。
- こんな人に
- 災害への備えを考えている人
- 結論
- 行政が届くまでの時間を埋めるのは、たまたま近くにいる人
- 読む時間
- 約2分
大きな災害のあと、救助の担い手として最初に動くのは、たいていその場に居合わせた人です。行政や消防が同時にすべての場所へ行くことはできないので、これは構造的にそうなります。
つまり、日ごろのご近所づきあいは、そのまま防災の備えになっています。
「誰がどこに住んでいるか」が、そのまま情報になる
倒壊や浸水の場面で決定的なのは、そこに人がいるかどうかを知っているかです。
在宅かどうか、何人暮らしか、寝室がどのあたりか。専門的な知識ではなく、生活の中で自然に知る情報が、救助の判断を変えます。
だから、深い付き合いは要りません。顔と、だいたいの家族構成を知っている。それだけで十分に機能します。
助けが要る人ほど、事前に知られている必要がある
高齢の方、体の不自由な方、小さな子どものいる家庭、日本語での連絡が難しい方。
こうした情報は、当日に集めることができません。知られているかどうかが、そのまま到達の早さになります。
自治体によっては、支援が必要な人を事前に登録する仕組みがあります。名称や運用は地域ごとに違うので、お住まいの自治体の窓口で確認してみてください。
いま確認しておくと役に立つ、6つのこと
- 指定の避難場所。地震のとき、水害のときで場所が違うことがあります。両方確認する。
- そこまでの経路。一度歩いてみる。地図と実際の道は違います。
- ハザードマップ。自宅がどの想定に入っているか。浸水なら、上階に留まるほうが安全な場合もあります。
- 家族の集合場所と連絡手段。電話がつながらない前提で決めておく。
- 両隣と、上下階の人の顔。安否確認の起点になります。
- 備蓄の置き場所。家族全員が知っていること。しまい込むと使えません。
訓練は、内容より参加そのものに意味がある
地域の防災訓練は、正直なところ形式的に見えることもあります。それでも、出ておく価値があります。
訓練で得られる最大のものは、手順ではなく顔ぶれだからです。誰がいて、誰が動けて、誰に助けが要るのか。当日に把握できない情報が、そこで共有されます。
無理をしない、という前提
最後に大事なことを書いておきます。
近くの人を助けるという話は、危険を冒せという意味ではありません。二次災害に巻き込まれれば、助けられる人も減ります。
まず自分の安全を確保し、そのうえでできる範囲で動く。声をかける、居場所を伝える、通報する。これだけでも、十分に人の生死に関わります。
まとめ
- 最初に動くのは、その場に居合わせた人。行政は同時に全所へ行けない
- 「そこに人がいるか」を知っていること自体が救助の情報になる
- 支援が要る人ほど、事前に知られている必要がある
- 避難場所(地震用・水害用)、経路、ハザードマップを今のうちに確認
- 訓練の価値は手順より顔ぶれを知ること
- まず自分の安全。声をかける・伝える・通報するだけでも十分に効く