夫婦でお金の話をするときに、揉めない順番
お金の話が揉めるのは、金額の話から始めるからです。価値観・現状・将来・ルールという順番で話すと、同じ内容でも着地が変わります。定期的に話すための仕組みもまとめました。
- こんな人に
- 夫婦でお金の話をしたい人
- 結論
- 金額から始めない。価値観・現状・将来・ルールの順で話す
- 読む時間
- 約2分
お金の話は、たいてい揉めます。ただし揉める原因は金額そのものではなく、話す順番にあることがほとんどです。
なぜ、いきなり金額から始めると揉めるのか
「その買い物、高くない?」から始まる会話は、必ず防御を呼びます。金額を指摘された側には、自分の判断が否定されたように聞こえるからです。
そして防御が始まると、話の中身はお金から人格へ移ります。「無駄遣いが多い」「そっちだって」。ここまで来ると、その日はもう決まりません。
順番を変えるだけで、着地が変わる
効くのは、次の順番です。1回で全部やる必要はなく、1回1テーマで構いません。
- ① 価値観。「何にお金を使うと満足するか」をお互いに3つ挙げる。金額を出さずに話せる唯一の段階です。
- ② 現状。収入・固定費・貯蓄の合計を、同じ紙の上に並べる。責めるためではなく、同じ地図を見るため。
- ③ 将来。5年後・10年後に必要になりそうな支出を挙げる。教育、住まい、親のこと、老後。
- ④ ルール。ここで初めて金額の話をする。いくらまでは相談なしでよいか、どこから相談するか。
①を飛ばすと、④が単なる制限に見えます。価値観を先に共有しておくと、同じルールが「守るための約束」に見えるようになります。
「自由に使えるお金」を、必ず残す
家計を完全に一本化すると、たいてい長続きしません。すべての支出に説明責任が生じると、細かい買い物のたびに気を使うことになるからです。
金額の大小より、説明しなくていい範囲があることが効きます。少額でよいので、お互いに自由枠を決めておく。ここを残しておくと、他の部分で協力しやすくなります。
得意なほうがやる、でいい
家計管理は、興味と適性の差が大きい領域です。どちらかが明らかに得意なら、その人が回すほうが効率的です。
ただし条件が一つあります。もう一方が、いつでも全体を見られる状態にしておくこと。任せることと、知らないままでいることは違います。片方しか把握していない家計は、病気や事故のときに動かせなくなります。
年に一度は、老後の話をする
先送りされやすいテーマですが、早いほど選択肢が多い領域でもあります。
いつまで働くつもりか。どこに住みたいか。親の介護が来たらどうするか。意見が違うこと自体は問題ではありません。違うと知らないまま10年経つことが問題です。
なお、税制や年金の扱いは年によって変わります。金額や期限が関わる判断をするときは、金融庁・日本年金機構などの公式の案内で最新の内容を確認し、個別の判断は有資格の専門家にご相談ください。
まとめ
- 揉める原因は金額ではなく、金額から話し始めること
- 価値観 → 現状 → 将来 → ルールの順に話す
- 1回1テーマでよい。全部を一度にやらない
- 説明しなくていい自由枠を、お互いに残しておく
- 管理は得意なほうが回してよいが、もう一方も全体を見られるようにしておく
- 老後の話は年に一度。意見が違うと知らないまま過ごすほうが危ない